営業のキャリアプランの立て方!具体的な例を示しながら解説します!

営業のキャリアプラン
  • なぜキャリアプランって必要なの?
  • キャリアプランの書き方は?
  • 営業にはどんなキャリアプランがあるの?

このような悩みを解決する記事となっています。

キャリアプランって聞くとなんだか難しそうですよね。

「3年後、5年後、10年後をイメージしながら」とか言われても、「そんなのイメージできないし必要なくない?」って思いますよね。

もちろん、これはたしかに難しい話なのですが、仮でもキャリアプランを描いた方が良いのと、営業職の代表的なキャリアプランを知っておくと、イメージはしやすいかもしれません。

ここでは、キャリアプランが必要な理由や書き方、営業の代表的なキャリアプランについてご紹介します。

営業の転職ステップに関する記事

  1. 現状の課題と将来の目標の整理 ←今回の記事
  2. 自分に合った仕事を選ぶ
  3. 志望業界・求人の見極め
  4. 応募書類の作成
  5. 面接・選考
  6. 内定受諾・退職準備
元底辺営業マン
営業の転職ステップについてまとめて知りたい方は、是非以下の記事もお読みください。
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キャリアプランとは?

キャリアプランとは、一般的には以下のように定義されています。

  • キャリアプラン:仕事や働き方における将来像を実現するための行動計画

そのため、自分で考えた将来像を実現するための必要なスキルや経験をリストアップをして、そこから逆算して何をすべきかの計画を立てていくことになります。

たとえば、1年後にTOEICで800点を取得することを目標(=将来像)にした場合、リスニング、リーディング、さらにリーディングは文法、短文読解、長文読解と学ぶべきものを理解します。

そのあと「リスニングは合計〇時間勉強が必要そうだから、毎日最低△時間勉強しよう。リーディングは、・・・」といったように具体的な行動計画に落とし込んでいきますよね。

元底辺営業マン
これと同様なことをキャリアプランでも行っていくことになります。

キャリアプランが必要な理由

キャリアプランは、以下の3つの理由から必要だと言われています。

キャリアプランが必要な理由

  1. やるべきことがわかる
  2. モチベーションが上がる
  3. チャンスをつかめる

理由1:やるべきことがわかる

目標から逆算して行動計画を作るので、やるべきことが明確になります。

たとえば、5年後に独立したいのであれば、それまでに実務経験を積んだり、仕事の依頼をもらえるネットワークを築くことが必要だと考えられます。

そして、「〇〇業界へ入社して経験を積もう」「月に1回はビジネス交流会に参加しよう」と具体的な行動に落とし込めますよね。

もし、仮にキャリアプランを作らずなんとなく毎日を過ごしていたら、「色々手をつけてきたけど、結局、何が得意で何をやりたいのかもわからない」となってしまいます。

元底辺営業マン
人生は時間が有限ですので、やるべきことを絞りこむことも重要です。

理由2:モチベーションが上がる

人間はゴールを設定すると、推進力が働きます。

「TOEIC800点取るぞ!」「ゴルフのスコア100を切るぞ!」など、何らかのゴールに対して努力をしてきた経験があると思いますが、このゴールを設定したことによって努力することができたのではないでしょうか。

キャリアも同じで、ゴールを設定することでモチベーションが上がり、継続して努力を続けることができて、良い結果が出せることもあります。

理由3:チャンスをつかめる

これは「カラーバス効果」によって、チャンスをつかめる可能性が上がるというものです。

カラーバス効果とは「ある一つのものを意識すると、それに関する情報が無意識に自分の手元に集まるようになる現象のこと」を言います。

キャリアプランで考えた目標を達成するために必要な研修の情報、新しい部署のジョブポスティング等、チャンスのシグナルに気づく可能性が上がるということです。

元底辺営業マン
皆チャンスは平等にあるはずで、そのシグナルに気づけるかどうかが重要となります。

【参考】キャリアプランが不要と言われることもある

実はキャリアプランが不要という意見もあるんですよね。

キャリア理論の一つに「計画化された偶発性理論」というものがあります。

それは、今目の前にあることが大事であって、将来のキャリアプランを持つことによって思考行動が制限されてしまって、逆にチャンスを失ってしまうのではないかというものです。

「成功者」と言われる起業家や経営者などのビジネスパーソンに調査によると、キャリア形成は予期せぬ偶然によるところが大きいと言っているのです。

ただし、チャンスが行動せずとも降ってくるといった都合の良いことはありません。

なので、ある程度キャリアプランは作っておいて、それに向かって行動しながらキャリアプランをブラッシュアップしていくのが良いと考えます。

営業のキャリアプランの立て方

営業のキャリアプランを立てるためには以下の3つの要素が必要になります。

営業のキャリアプランの立て方

  1. 現状を把握する
  2. 将来像を考える
  3. 将来像と現状を埋める計画を策定する

立て方1:現状を把握する

まずは、キャリアの棚卸しを行い、現状を把握してきます。

以下の観点で整理していくことをおすすめします。

  • これまでどんな仕事をしたか
  • どのような実績・成果を上げたか
  • どのような知識・スキルを身につけたか

「大した経験なんてしていない!」と思っている人も多いかもしれませんが、大した経験でなくてもいいのでどんどん書き出しましょう。

一つの経験だけだと大したことないかもしれませんが、それぞれの経験を組み合わせると自分ならではの強みなど見えてきたりします。

立て方2:将来像を考える

次に、自分が将来なりたい将来像について考えていきます。

以下の観点で整理してみましょう。

  • できること&やりたいことを満たしているか
  • どの職種・役職で活躍したいか
  • 年収はどれくらい欲しいか
  • どのようなスキルや経験が必要になるか

「できること&やりたいことを満たしているか」については、両方満たしているものを選択できると良いですが、できることについてはこれからスキルアップしていけばOKです。

元底辺営業マン
スキルアップのための計画が次のステップです。

立て方3:将来像と現状を埋める計画を策定する

最後は、立て方2で考えた将来像と立て方1で考えた現状を埋めるための計画を作ります。

計画を作る際には、以下を考慮すると良いでしょう。

  • 期限とセットで考える
  • 目標を細分化しておく
  • いくつかの手段を用意しておく

5年後に〇〇を達成するとしても、遠すぎて進捗状況もよくわからなくなってしまいます。

そのため、目標を細かく段階的に設けることで、モチベーションを保てるようにします。

また、目標に達するための手段は一つだけではないと思うので、複数用意して自分に合ったものを選択してきましょう。

営業のキャリアプランの代表例

とはいえ、いきなり「キャリアプラン考えて!」と言われても、何から考えればいいのかわからないですよね。

そんなときは、先人が歩んだ道を参考にすると良いです。ロールモデルというやつですね。

よくスポーツをやっている人が憧れの選手の練習方法を研究したりしますが、まさにそのような感覚だと思っていただいて構いません。

以下に営業職の代表的なキャリアプランを示します。

営業のキャリアプランの代表例

  1. 管理職
  2. スペシャリスト
  3. 職種チェンジ
  4. 起業・独立

代表例1:管理職

営業管理職が最も一般的かもしれません。

営業担当として汗水流して頑張って結果がついてくると、次は課長、部長といったように管理職へとステップアップしていきます。

営業担当であれば自分の数字を上げるためにどうするかを考えれば良いのですが、営業管理職となれば組織の数字を上げるためにどうすれば良いかを考えなければなりません。

そうなると、もちろん営業担当で求められていたスキルと営業管理職で求められるスキルが異なりますので、新たに「リーダーシップやマネジメント」ということを学んでスキルを身につけていかなければならないのです。

代表例2:スペシャリスト

営業スペシャリストは立場が変わるわけではないので分かりにくいです。

営業担当として突出した成績を残し、管理職にはならず営業現場で働き続けるパターンです。

数字の大きい顧客を担当してより数字を伸ばすための活動をしたり、人脈を活かして新規顧客開拓をし続けていきます。

したがって、管理職のように新たなスキルを身につけるというわけではなく、これまでのスキルをより伸ばしていくことになります。

代表例3:職種チェンジ

営業とは別の職種にキャリアチェンジすることです。

とはいえ、営業の知識やスキルが全く活きない職種にキャリアチェンジするということではなく、たとえばマーケティングや企画などの職種への異動するパターンのことです。

マーケティングと営業は密接に関わっていて、マーケティングは「どの顧客に対して、どの商品を、どの金額で、どの販売方法で」という戦略を策定するのに対して、営業はその戦略を実行していく戦術を担うので、営業での経験をマーケティングに活かすということは可能です。

また、営業現場で顧客のニーズを最も理解している経験を活かして、商品企画や事業企画をしていくという道もあります。

代表例4:起業・独立

組織に所属せずやっていくパターンです。

起業・独立をするには、新規顧客の獲得や既存顧客の拡大など、必ず営業が必要になってくるので、これまでの経験が活きるのは間違いないです。

しかし、会社に勤めていたころは、営業部、商品部、経理部、法務部と分かれていて営業の仕事だけに注力すれば良かったのですが、起業・独立をすると営業以外の仕事についても自分で管理しなければならない場合もあります。

そうなるとMBA(経営学修士)や中小企業診断士、ファイナンシャルプランナーなどの資格があると役立つ場合もあるので、取得する必要が出てくるかもしれません。

元底辺営業マン
外部にお願いするという手もあるのですが、外部にお願いするにしてもある程度自分自身で知識を持っておかなければいけません。

まとめ

この記事では、営業のキャリアプランについて紹介しました。

本記事のまとめ

  • キャリアプランとは?:仕事や働き方における将来像を実現するための行動計画
  • キャリアプランが必要な理由:①やるべきことがわかる、②モチベーションが上がる、③チャンスをつかめる
  • 営業のキャリアプランの立て方:①現状を把握する、②将来像を考える、③将来像と現状を埋める計画を策定する
  • 営業のキャリアプランの代表例:①管理職、②スペシャリスト、③職種チェンジ、④起業・独立

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  3. 志望業界・求人の見極め
  4. 応募書類の作成
  5. 面接・選考
  6. 内定受諾・退職準備
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元底辺営業マン

上智大学▶上智大学大学院▶大手商社4年(年収450万円)▶ベンチャー企業8ヶ月(年収500万円)▶IT企業5年(年収1,000万円)と営業職を約10年経験。底辺営業マンを抜け出した仕事術や転職術を発信。

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