- 自分は営業に向いてる・向いてないのだろうか?
- 営業の種類毎に向いてる人・向いてない人の特徴はあるのか?
- 辞めたいとなったときの乗り越える方法は?
このような悩みを解決する記事となっています。
私自身の営業経験や周りの人を見てきて、営業に向いてる人や向いてない人の共通の特徴が分かってきました。
また、私も「営業に向いてない・辞めたい」と感じていた一人だったのですが、それを乗り越えることができました。
ここでは、営業に向いてる人や向いてない人の特徴や向いてない・辞めたいとなった場合の乗り越える方法についてご紹介します。
目次
営業に向いてる人・向いてない人の特徴は種類別で異なる
まず、営業には形態別の「メーカー営業/代理店営業/商社営業」、商材別の「有形営業/無形営業」、方法別の「ルート営業/新規営業」、顧客別の「法人営業/個人営業」があります。
私自身、商社(⑤法人新規向け有形商社営業)、人材開発会社(⑧法人既存向け無形メーカー営業)、IT企業(②法人新規向け無形メーカー営業)と経験したことがありますが、このように営業の種類が変わると向き不向きも大きく変わることを理解しました。
営業に向いてる人の特徴を種類別で解説!
ここからは、全営業職共通に向いてる人の特徴と営業種類別に向いてる人の特徴とで分けて見ていきます。
全営業職共通に向いてる人の特徴
全営業職共通に向いてる人の特徴は以下のものがあります。
全営業職共通に向いてる人の特徴
- コミュニケーションが好きな人
- 主体的な人
- 目標達成思考がある人
- 洞察力がある人
- ストレス耐性がある人
特徴1:コミュニケーションが好きな人
ご想像の通り、営業は人とのコミュニケーションが多い仕事です。
顧客とコミュニケーションを取ることも多いですが、社内の人とのコミュニケーションも多いです。
顧客とは、課題をヒアリングしたり、自社の商品やサービスの良さを伝えたり、社内の人ととは、顧客の課題解決策を検討したり、提示価格の合意を取ったり、契約書類の調整をしたりします。
このように、営業は一人で淡々と仕事をこなすということが少なく、常に人と関わり合って仕事をしていくため、コミュニケーションを取ることが好きな人には向いていると言えるでしょう。
特徴2:主体的な人
職種の中には、受け身でも成立する仕事があります。
しかし、営業は受け身ではほとんど成立することはなく、主体的でなければなりません。
自らアプローチをする顧客を選び、その顧客のことを事前に調べ、電話などでアプローチして、課題をヒアリングして、提案をしていく・・・
誰かの意見や指示に頼らず、自分自身の考えを軸に行動していきたい人にとっては、楽しく仕事ができるはずです。
特徴3:目標達成思考がある人
「明確な目標がないと頑張れない」という人は営業向きと言えます。
営業には「月間で〇件契約獲得」、「半期で〇億円売上達成」等といった明確な数値目標が必ずあります。
そして、この目標を達成するために「月に〇件顧客へのテレアポする」、「その内〇件の提案をする」等のように具体的な行動目標を作っていき、実際に行動していきます。
このような明確な数値目標があることによって、それが仕事のモチベーションになることもあれば、目標を達成すれば評価されるので頑張っているのに評価されないといったことも少ないでしょう。
特徴4:洞察力がある人
そもそも洞察力とは、物事や人などの対象を深く観察し、性質や原因などの本質を見抜く能力のことで、今の状態を理解するだけでなく、将来どのような変化が起こり得るかも読み取ることを言います。
営業は顧客の課題を解決する商品やサービスを売らなければならないのですが、そのためには顧客のビジネスを深く理解して、今の課題だけではなく将来起こりそうな課題も踏まえた商品やサービスを提案する必要があるのです。
また、顧客とのコミュニケーションにおいても、その人がどんなことに興味があるのか、何を懸念しているのかといった点を把握しないことには、いつまで経っても契約を取ってくることはできません。
そのため、物事や人といった二つの側面での洞察力が必要になってくるのです。
特徴5:ストレス耐性がある人
正直、営業は契約を取ることより断られることの方が多いです。
たとえば、テレアポや飛び込み営業を使って顧客へアプローチするときは、100件アプローチしてようやく1件面談できたといったこともあり得るのです。
また、断られる際も「二度と電話をしてくるな!」「忙しいのに何の用だ!」と罵声を浴びせられることもあるのです。
メーカー営業に向いてる人の特徴
メーカー営業とは「自社の商品やサービスを顧客に売る営業」となります。
メーカー営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 商品やサービスに愛着を持てる人
- 物事を深く突き詰められる人
- 自らの手で顧客の課題解決をしたい人
メーカー営業は、売るものが自社商品やサービスに限られるので、それに愛着が持てる人が強いです。
単純に自社商品やサービスを売るだけではダメで、顧客の課題を深く理解した上で、最適な解決策を考えられなければなりません。
同じ形態別の代理店営業や商社営業と違って、直接顧客と接する上に、課題解決する主体にもなれるので、自らの手で顧客の課題解決をしたい人には向いていると言えます。
代理店営業に向いてる人の特徴
代理店営業とは「自社の商品やサービスを売ってくれる代理店の開拓やサポートをする営業」となります。
代理店営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- チームで一つのものを作っていくことが好きな人
- 裏方的な方が性に合っている人
- 経営者や管理職に必要なスキルを身につけたい人
代理店営業は、売上達成という同じ目標に向かって代理店の人達と協力しながら仕事をするため、個人よりチームプレー色が強いです。
また、代理店の人達が自社の商品やサービスを売れるようにサポートすることがメインになるので、「裏方的な方が自分には合っている!」という人は代理店営業で活躍できる可能性があります。
普段から代理店経営者との接点も多いので、早くから経営者や管理職に必要なスキルを身につけたい人にとっても向いていると言えます。
商社営業に向いてる人の特徴
商社営業とは「他社の商品やサービスを仕入れて顧客に売る営業」となります。
商社営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 柔軟な考えができる人
- 色々なことに好奇心がある人
- リーダーシップがある人
- 稼ぎたい人
商社の課題解決策は、大げさに言うと世の中にある会社の数だけあるため、普段から好奇心と柔軟性を持って、顧客の課題に合わせて最適な解決策を模索し続けなければなりません。
また、商社営業は、様々な企業の間に立って、様々な人達を束ねる必要があるため、リーダーシップがある人が向いていると言えるでしょう。
そして、商社のビジネスは基本在庫を持たず「仕入れたものを売る」といったトレードになるため、多くの利益が確保できるため年収も高い傾向にあります。
有形営業に向いてる人の特徴
有形営業とは「形のある商材を扱う営業」となります。
有形営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 商品やサービスに愛着がある人
私の経験上、商品に愛着(興味関心)があった方が断然向いていると思います。
一社目の会社では、配属された部署が工場用の機械を扱っていたのですが、やはりある程度複雑な機械の仕組みを理解しないことには売るのは難しかったのです。
しかし、その機械に全く愛着がなかった私には、その機械の仕組みを学ぶモチベーションが生まれず、苦労したことを思い出します。
無形営業に向いてる人の特徴
無形営業とは「形のない商材を扱う営業」となります。
無形営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 物事を深く考えることが好きな人
無形営業の場合は、有形営業と違って、ただ顧客の要望にマッチしたサービスを売ればいいってものではありません。
顧客の課題に対して、課題解決策そのものを提案するので提案の自由度が高くなり、仕事の難易度も上がります。
その顧客の課題を整理するときや課題解決策を検討するときは、仮説思考や論理的思考を駆使しながら物事を整理していくため、物事を深く考えることが好きな人には向いていると言えるでしょう。
ルート営業に向いてる人の特徴
ルート営業とは「既に取引のある顧客に対して、定期的に仕事の依頼を受ける営業」となります。
ルート営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 一つの仕事に深く関わっていきたい人
- マメな人
- ゆとりを持って働きたい人
ルート営業は、いくつかの決まった顧客に対して取引量を増やしていく営業となるので、一つの顧客に深く入り込んでいくことができます。
一つの顧客と長期的に信頼関係を築いていくことが重要になるので、日々のちょっとした依頼など細やかに対応できるあるいは好きであることが有利に働きます。
新規営業ほどノルマは厳しくなく、テレアポや飛び込み営業をすることもないので、精神的にも肉体的にもゆとりを持って働きたい人にはルート営業をおすすめします。
新規営業に向いてる人の特徴
新規営業とは「全く取引のない顧客に対して、新しく仕事の依頼を受ける営業」となります。
新規営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 目標から逆算して動ける人
- 試行錯誤が好きな人
- スキルレベルを高めたい人
- バリバリ働いて稼ぎたい人
新規営業は「年間で売上1億円」「月間20件契約成立」といったようなノルマが設定されるケースがほとんどのため、目標に対して行動計画がしっかり作れなけばなりません。
また、その目標を達成していく過程で、どの顧客にアプローチすべきか、どのような提案をすべきか等といったような変数も多いため、日々色々と試行錯誤していく必要があります。
一方、この試行錯誤をする過程でスキルを高められるチャンスがあり、かつ、成果に応じたインセンティブが支払われることもあるので、バリバリ働きたい人には新規営業が向いています。
法人営業に向いてる人の特徴
法人営業とは「企業などの団体が顧客の営業」となります。
法人営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 論理的に物事を考えることが好きな人
- 長期間をかけて大きな案件を獲得したい人
- チームで仕事を進めたい人
- 土日に休みたい人
- 安定的に稼ぎたい人
法人営業は、相手にする法人は組織で購入の意思決定をするので、商品やサービスの効果、競合他社との優位性、金額等を顧客の評価基準に沿って論理的に説明していく必要があり、大きな案件になればなるほど時間をかけて進めていきます。
そして、その過程では、社内外の様々な人達と提案の方向性を検討したりとチームで進めていくことになります。
また、基本的には土日休みである企業などの団体を相手にするので、それに合わせて土日休みになることがほとんどです。
個人営業に向いてる人の特徴
個人営業とは「一般家庭の方が顧客の営業」となります。
個人営業に向いてる人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 人に好かれやすい人
- チームより個人で仕事をしたい人
- バリバリ働いて稼ぎたい人
個人営業は、法人営業と違って個人で購入の意思決定をするので、商品やサービスの良し悪しではなく、人柄の良さで購入されることがあります。
また、営業活動としては、顧客へのアプローチからクロージングまで一人でやるケースが多いため、チームより個人で仕事したい人には向いていると言えるでしょう。
そして、歩合制が設定されていることも多いので、「成果に応じて収入をもらえる方がいい!」という方は、迷わず個人営業を選択しましょう。
営業に向いてない人の特徴を種類別で解説!
ここからは、全営業職共通の向いてない人の特徴と営業種類別の向いてない人の特徴とで分けて見ていきます。
全営業職共通に向いてない人の特徴
全営業職共通に向いてない人の特徴は以下のものがあります。
全営業職共通に向いてない人の特徴
- コミュニケーションが苦手な人
- 受け身な人
- 初動が遅い人
- 一人で悩みを抱えてしまう人
- 個人プレーが好きな人
特徴1:コミュニケーションが苦手な人
コミュニケーション能力は営業の核となるものとも言えます。
顧客とのコミュニケーションももちろんなんですが、営業は「提案方針はどうするか、価格をいくらで提示するか、契約形態はどうするか」等の社内調整も多く、社内の人とのコミュニケーションも多いです。
また、「ちょっと怖い〇〇さんに電話しなくちゃな」「A社の〇〇部長に提案内容を理解してもらうためにはどう説明しよう」等と、毎日何回、何十回とコミュニケーションを取る場面がやってきますし、あまり気が進まない話をしなくてはならない場面もあります。
コミュニケーション能力は、経験とともに向上していきますが、そもそも苦手意識がある人は難しいかもしれません。
特徴2:受け身な人
営業は売上目標の達成に向けて動いていかなければなりません。
日々なんとなく過ごしていたら仕事の依頼が舞い降りてきて、知らぬ間に目標を達成していたなんてことは絶対にありません。
目標を達成するためには、そこから逆算して日々どれくらい行動しなければならないのかまでブレイクダウンし、自ら行動していく必要があります。
時には、一日に数十件、数百件のテレアポをしたり、顧客が購入の意思決定ができるようにこちらからプッシュをしたり、受け身であれば何も始まりません。
降ってきた仕事をこなすといった受け身姿勢ではなく、仕事を取ってくるといった能動的な姿勢が必要です。
特徴3:初動が遅い人
「〇〇という要件に対して、提案をしてくれる?」「この商品の〇〇について教えてくれる?」といったように、営業は日々たくさんの依頼が来ます。
それに対して、回答方法を自分で考えたり、自分だけで判断できないものは社内の人に相談したりとしなければなりません。
しかし、「後で時間ができたときに作って考えよう」といって、具体的な行動計画を立てなければ、その間に別の依頼も来てどんどん後回しになってしまいます。
そうなると競合に先を越されてしまったり、顧客の信頼を失ってしまうことに繋がります。
特徴4:一人で悩みを抱えてしまう人
営業は一人でやる仕事だと思われがちですが全く違います。
先ほどお伝えしたように社内調整の仕事も多いですし、特に提案するときは社内の人を巻き込みながら、良い提案を作るためにリードしていかなければなりません。
そのため、自分で悩みを抱え込むのではなく、人に協力を仰いでいく必要があります。
特徴5:個人プレーが好きな人
これも先ほどの「一人で悩みを抱えてしまう人」に少し似ています。
お伝えした通り、営業は一人で完結する仕事なんてほとんどありません。
そのため、よくチームプレーが好きな人か個人プレーが好きな人かといった分け方がありますが、営業はチームプレーが好きな人の方が向いていると思います。
メーカー営業に向いてない人の特徴
メーカー営業とは「自社の商品やサービスを顧客に売る営業」となります。
メーカー営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 飽き性な人
- 物事を深く突き詰められない人
- 色々な可能性を模索していきたい人
メーカー営業は、基本的に自社の商品やサービスしか扱わないので、飽き性の人には辛いかもしれません。
ただし、顧客の課題を解決できるように商品やサービスのカスタマイズ、あるいは新たに作るといったことを検討することもあるので、普段から物事を深く考える癖がない人は向いてないと言えます。
一方で、自社の商品やサービスに限られる以上、カスタマイズや新たに作るといっても解決策は限られるので、さらに幅広い解決策を考えていきたい人は商社営業の方が向いてるでしょう。
代理店営業に向いてない人の特徴
代理店営業とは「自社の商品やサービスを売ってくれる代理店の開拓やサポートをする営業」となります。
代理店営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 顧客の課題を自分の手で解決したい人
- 人の面倒を見ることが嫌いな人
- バリバリ働いて稼ぎたい人
代理店営業は、直接顧客とコミュニケーションを取って、課題解決に貢献するわけではないので、他の営業と比べると少し毛色が違います。
あくまで代理店の人が自社の商品やサービスを売れるようにサポートすることがメインなので、日々代理店から来る相談や依頼に対応しなければならず、人の面倒を見ることが苦手な人には向いてないかもしれません。
また、厳しいノルマが設定されることもなく、平均年収も低い傾向にあるので、バリバリ働いて稼ぎたい人には合わないと思います。
商社営業に向いてない人の特徴
商社営業とは「他社の商品やサービスを仕入れて顧客に売る営業」となります。
商社営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 一つのやり方にこだわる人
- 新しいことに興味関心がない人
- チームより個人で仕事がしたい人
商社営業は、顧客の課題を解決するための手段は無数に取れるにも関わらず、これまでのやり方に固執してしまっていたら商社の優位性を失ってしまいます。
これまでのやり方に固執することから抜け出すためには、新しいことに興味関心がある人でないと難しいかもしれません。
また、商社はメーカーと顧客との板挟みになり、仕事に関わる関係者が多くなる傾向にあるので、チームより個人で仕事を進めたい人にとっては辛く感じてしまう可能性があります。
有形営業に向いてない人の特徴
有形営業とは「形のある商材を扱う営業」となります。
有形営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 商品知識を身につけるモチベーションがない人
有形営業は商品知識を身につけることが必須となります。
また、一つの商品だけでなく、複数の商品を扱う場合がほとんどであり、かつ、各商品毎で売上目標が決まっているので、自分の全く興味のない商品の知識も身につけて売らなければなりません。
そのため、その商品知識を身につけるモチベーションがないと辛いです。
「〇〇商品が好き」「〇〇商品は本当に便利なものだから世の中に広めたい!」「営業成績でNo.1になってやる!」等、商品知識を身につけなければならないモチベーションがあることが大事です。
単純な商品であれば問題ありませんが、技術など深い知識が必要なものは尚更です。
「そんなことか」と思われるかもしれませんが、これは有形営業時代に私が最も苦労したポイントでした。
無形営業に向いてない人の特徴
無形営業とは「形のない商材を扱う営業」となります。
無形営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 物事を深く考えることが苦手な人
有形営業の場合は、顧客の要望にマッチした商品を選定して提案するので難易度が低くなります。
しかし、無形営業の場合は、顧客の課題に対して、課題解決策そのものを提案するので難易度が高くなります。
顧客の課題を整理するときや課題解決策を検討するときは、仮説思考や論理的思考を駆使しながら物事を整理していく必要があります。
そのため、普段から物事を深く考える癖がない人や考えることが嫌いな人にとっては、かなりレベルの高い仕事だと感じてしまうかもしれません。
ルート営業に向いてない人の特徴
ルート営業とは「既に取引のある顧客に対して、定期的に仕事の依頼を受ける営業」となります。
ルート営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 飽き性な人
- マメではない人
- バリバリ働いて稼ぎたい人
- キャリアアップしたい人
ルート営業は、訪問する顧客、担当者は決まっていて、同じ仕事の繰り返しも多いため、どんどん新しいことに挑戦したい人は苦しいかもしれません。
また、長期に渡って信頼関係を築いていくので、きめ細かい対応ができないと最悪の場合、これまでの先輩達から受け継いできた取引が終わってしまうことがあります。
さらに、仕事の難易度が高くはないので、スキルを高める機会が少なく、年収が高い業界や企業へ転職することが難しくなる可能性が高いです。
新規営業に向いてない人の特徴
新規営業とは「全く取引のない顧客に対して、新しく仕事の依頼を受ける営業」となります。
新規営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 計画を立てるのが苦手な人
- 消極的な人
- ストレス耐性が弱い人
- 失敗から学べない人
新規営業は、厳しいノルマ(=期間と目標数値)が設定されることがほとんどのため、日々なんとなく行動しているようでは到底ノルマを達成することができません。
また、たまたま仕事の依頼が降ってくるといったこともないので、普段から消極的でガツガツ仕事を取りに行く姿勢がないと、全く評価されないといった事態にもなってしまいます。
そして、日々の営業活動をしていると、「間に合っているので結構です!」「他社から購入することに決めました!」と断られることの方が多く、ストレス耐性が弱い人にとっては辛く感じることもあります。
そのような事態を打開していくには、断られた原因を突き止め、次の行動を改善していく姿勢が必要になります。
法人営業に向いてない人の特徴
法人営業とは「企業などの団体が顧客の営業」となります。
法人営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- 感情論で物事を語る人
- 個人で仕事を進めたい人
- 計画立てて動けない人
- 探求心がない人
法人は感情より論理で意思決定をするので、何事も感情で物事を語る人は務まらないです。
また、法人営業の場合は、案件の規模が大きくなる傾向にあり、一つの顧客から契約を勝ち取るまでに多くの時間を要するため、契約までにどのような営業活動をするか計画立てて、必要な人を巻き込みながら動かなければなりません。
さらに、顧客のビジネス上の問題が複雑であることが多く、顧客のことを深く調べたり、商品やサービスをより良いものにするための知識のインプットをしたり、物事を深く追求する姿勢がなければ良い価値を提供できないです。
個人営業に向いてない人の特徴
個人営業とは「一般家庭の方が顧客の営業」となります。
個人営業に向いてない人の特徴については、以下のようなものがあります。
- ストレス耐性が弱い人
- チームで仕事を進めたい人
- 残業が少なく、土日祝に休みたい人
- 収入を安定させたい人
個人営業は、相手が本当に自分にとって意味のある・興味のあるものでないと断り、断られる割合も多くなるのでストレス耐性が弱いと務まりません。
また、基本的には顧客へのアプローチからクロージングまでの一連の営業活動を自分一人でこなすので、チームで仕事を進めたい人にとっては向いてないと言えます。
さらに、残業が多く、平日休みで土日祝に働くことが多く、歩合制を採用していることも多く収入が安定しないので、こういったプライベートに関わるような条件面も合わないときついでしょう。
営業に向いてないと感じてしまう原因
これまで紹介してきた営業に向いてない人の特徴のどれかに当てはまっていても、努力をすることでバリバリ成果を出せる人だっています。
では、何が原因で営業に向いてないと思ってしまうのでしょうか。
私自身の経験や周りの人を見ていると、以下の3つの壁にぶつかったときだと考えています。
向いてないと感じてしまう原因
- 成績が悪い
- やりがいを感じられない
- 将来に不安を感じる
原因1:成績が悪い
これはまず最初に出くわす壁かと思います。
「売上目標を達成できない」「案件を受注できない」「顧客に上手く説明できない」「テレアポが取れない」などなど・・・。
でも、大丈夫です。最初は誰でも営業はできませんし、成長スピードにはそれぞれ違いはあり、経験を積めば少しづつ結果が出てくるので、大して努力してないのに「成績が悪い」と嘆くのは辞めましょう。
ただ、頑張っているのに成績が悪いということであれば、正しく営業の基礎スキルを身につけられていない可能性がありますので、見直すことが必要になってきます。
また、営業にはいくつか種類があり、それぞれに求められるスキルが異なってくるので、正しい職種が選択できていない可能性もあります。
原因2:やりがいを感じられない
これは原因1の「成績が悪い」と密接に関わります。
当たり前の話かもしれませんが、成績が悪い状態がずっと続くと「やりがいを感じる!」と思う瞬間も少なくなります。
なので、スキルを身につけていくことで、できることが増えるようになって、やりがいを感じることが増えていきます。
原因1の「成績が悪い」と同様、大した努力もしてないのに「営業はやりがいがないな」と言うは都合が良すぎで、そんなことを言ってたら全ての仕事に向いてないということになります。
原因3:将来に不安を感じる
将来に不安を感じているために、努力が疎かになり「成績が悪い」「やりがいを感じられない」といった原因を発生させてしまっている可能性はあります。
私の場合「自社の〇〇商品に全く興味がないのに、これから先モチベーションは続くだろうか」「この会社で身につけたスキルは将来役立つだろうか」「自分は将来どうなりたいのだろうか」といった不安がありました。
不安がある限りは、「営業をこのまま続けていってもいいのだろうか」と悩み続けて、仕事に精が出せなくなってしまいます。
そして、仕事に精が出せなくなると、結局「成績が悪い」「やりがいを感じられない」といったことに繋がり「私は営業に向いてない・・・」となってしまいます。
営業に向いてないと感じたときの対処法
ここからは先ほどの原因別の対処法をお伝えしていきます。
向いてないと感じたときの対処法
- スキルアップ、正しく営業をする
- 将来どうなりたいかを考える
- 自分に合った営業職に転職する
- 営業以外の職種へ異動・転職する
方法1:スキルアップ、正しく営業をする
これは先ほどの原因1,2の「成績が悪い」「やりがいを感じられない」に対する打ち手になります。
営業という仕事ができるようになるためには、スキルアップと正しい営業フローで行動することが重要であると考えています。
営業の流れ | 仮説思考力 | 論理的思考力 | 確率思考力 | PDCA力 |
1.リスト選定 | ◎ | 〇 | ー | 〇 |
2.ニーズの仮説構築 | ◎ | ◎ | ー | 〇 |
3.アプローチ | 〇 | 〇 | ー | 〇 |
4.面談 | 〇 | 〇 | ー | 〇 |
5.プレゼン・クロージング | 〇 | ◎ | ー | 〇 |
6.見込み顧客管理 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
※◎:最重要、〇:重要、ー:不必要
私自身もかつては我流で営業活動をしていて全く成果が上がりませんでしたが、これらを理解・実践していくことで徐々に成果が出てくると、営業という仕事が楽しくなってきました。
方法2:将来どうなりたいかを考える
これは先ほどの原因3の「将来に不安を感じる」に対する打ち手となります。
ある程度将来どうなりたいのか、そのためにはどんなスキルを身につけたいのか、それは営業で身につけられるのか、それとも別職種の方がよいのか等を考えていけば、今やっていることが正しいのか確信を持てて、日々の仕事にも本気で向き合うことができます。
この「将来どうなりたいか」は、別に綺麗なものではなくても問題ありません。
「商品で売れる売れないが決まる仕事より、自分のアイデアが活きる仕事がしたいから有形営業ではなく無形営業がいい」「より高いレベルでのスキルを身につけたいからルート営業より新規営業を積極的にやりたい」等のようなもので構いません。
このあたりがぼんやりとでもあると今やっていることが正しいと思えて、今の仕事に全力で注力できます。
方法3:自分に合った営業職に転職する
これは先ほどの原因2,3の「やりがいを感じられない」「将来に不安を感じる」に対する打ち手になります。
※間接的には原因1の「成績が悪い」に対する打ち手になります
冒頭お伝えした通り、営業には大きく形態別の「メーカー営業/代理店営業/商社営業」、商材別の「有形営業/無形営業」、方法別の「ルート営業/新規営業」、顧客別の「法人営業/個人営業」があります。
私の場合、最初は有形営業の仕事をしていたのですが、全く自社の商品に興味を持つことができなくて、仕事へのモチベーションも下がってしまい、成績も良くありませんでした。
また、合わせて自社商品の知識に依存してしまうことで、市場から求められる価値が低くなってしまうのではないかという不安があり、方法1の「将来どうなりたいかを考える」ことで、それを実現する手段として無形営業に転職することを決意しました。
【参考】営業の転職を成功させるなら!
私自身、以下のステップで転職を進めることによって、自分に合った営業の仕事を選ぶことができ、年収アップを実現することができました。
営業への転職を成功させるためのステップ
- 現状の課題と将来の目標の整理
- 自分に合った仕事を選ぶ
- 志望業界・求人の見極め
- 応募書類の作成
- 面接・選考
- 内定受諾・退職準備
方法4:営業以外の職種へ異動・転職する
これは最終手段にしましょう。
- 全力で営業という仕事に向き合いましたか?
- 上手くいかなかったときは試行錯誤をしてみましたか?
- スキルアップのために努力しました?
このあたりの問いに対して答えが「No」であるならば、すぐに営業以外の職種へ異動・転職することは辞めましょう。
努力してないのに「営業に向いてない」というのは都合が良すぎで、他の職種に変わってもまた同じ理由で悩んでしまうはずです。
私自身も最初は大して努力もしてない状態で「営業に向いてない」とか思ってましたが、真剣に営業という仕事に向き合うことで「営業に向いてない」のではなく、ただ努力が足りないだけということがわかりました。
もちろん、それは将来どうなりたいかを考えた上で「今やっている仕事が間違いではない」と確信が持てたので努力できたんですが・・・。
まとめ
この記事では、営業に向いてない人の特徴やそれを乗り越える方法について紹介しました。
本記事のまとめ
- 営業に向いてる人・向いてない人の特徴は種類別で異なる
- 営業に向いてる人の特徴を種類別で解説!
- 全営業職共通に向いてる人の特徴:①コミュニケーションが好きな人、②主体的な人、③目標達成思考がある人、④洞察力がある人、⑤ストレス耐性がある人
- メーカー営業に向いてる人の特徴:①商品やサービスに愛着を持てる人、②物事を深く突き詰められる人、③自らの手で顧客の課題解決をしたい人
- 代理店営業に向いてる人の特徴:①チームで一つのものを作っていくことが好きな人、②裏方的な方が性に合っている人、③経営者や管理職に必要なスキルを身につけたい人
- 商社営業に向いてる人の特徴:①柔軟な考えができる人、②色々なことに好奇心がある人、③リーダーシップがある人、④稼ぎたい人
- 有形営業に向いてる人の特徴:商品やサービスに愛着がある人
- 無形営業に向いてる人の特徴:物事を深く考えることが好きな人
- ルート営業に向いてる人の特徴:①一つの仕事に深く関わっていきたい人、②マメな人、③ゆとりを持って働きたい人
- 新規営業に向いてる人の特徴:①目標から逆算して動ける人、②試行錯誤が好きな人、③スキルレベルを高めたい人、④バリバリ働いて稼ぎたい人
- 法人営業に向いてる人の特徴:①論理的に物事を考えることが好きな人、②長期間をかけて大きな案件を獲得したい人、③チームで仕事を進めたい人、④土日に休みたい人、⑤安定的に稼ぎたい人
- 個人営業に向いてる人の特徴:①人に好かれやすい人、②チームより個人で仕事をしたい人、③バリバリ働いて稼ぎたい人
- 営業に向いてない人の特徴を種類別で解説!:
- 全営業職共通の向いてない人の特徴:①コミュニケーションが苦手な人、②受け身な人、③初動が遅い人、④一人で悩みを抱えてしまう人、⑤個人プレーが好きな人
- メーカー営業の向いてない人の特徴:①飽き性な人、②物事を深く突き詰められない人、③色々な可能性を模索していきたい人
- 代理店営業の向いてない人の特徴:①顧客の課題を自分の手で解決したい人、②人の面倒を見ることが嫌いな人、③バリバリ働いて稼ぎたい人
- 商社営業の向いてない人の特徴:①一つのやり方にこだわる人、②新しいことに興味関心がない人、③チームより個人で仕事がしたい人
- 有形営業の向いてない人の特徴:商品知識を身につけるモチベーションがない人
- 無形営業の向いてない人の特徴:物事を深く考えることが苦手な人
- ルート営業の向いてない人の特徴:①飽き性な人、②マメではない人、③バリバリ働いて稼ぎたい人、④キャリアアップしたい人
- 新規営業の向いてない人の特徴:①計画を立てるのが苦手な人、②消極的な人、③ストレス耐性が弱い人、④失敗から学べない人
- 法人営業の向いてない人の特徴:①感情論で物事を語る人、②個人で仕事を進めたい人、③計画立てて動けない人、④探求心がない人
- 個人営業の向いてない人の特徴:①ストレス耐性が弱い人、②チームで仕事を進めたい人、③残業が少なく、土日祝に休みたい人、④収入を安定させたい人
- 営業に向いてないと感じてしまう原因:①成績が悪い、②やりがいを感じられない、③将来に不安を感じる
- 営業に向いてない・辞めたいと感じたときの対処法:①スキルアップ、正しく営業をする、②将来どうなりたいかを考える、③他の営業に転職する、④営業以外の職種へ異動・転職する