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営業の種類を一覧で16個紹介!自分に合った仕事を選ぶコツも!

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営業の種類一覧
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  • 営業っていくつ種類があるの?
  • 種類毎に仕事内容って異なるの?
  • 自分に合った営業を選ぶにはどうすればいいの?

このような悩みを解決する記事となっています。

営業にはいくつか種類が存在し、その種類毎の仕事の仕方があります。

この種類毎の仕事をしっかりと理解しないことには、自分に合った営業を正しく選択できません。

ここでは、自分に合った営業の選び方と営業の種類を形態別、商材別、方法別、顧客別、手法別、アプローチ別に分けてご紹介します。

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目次
この記事の著者
元底辺営業マンのアバター
元底辺営業マン

上智大学▶上智大学大学院▶大手商社4年(年収450万円)▶ベンチャー企業8ヶ月(年収500万円)▶IT企業5年(年収1,000万円)と営業職を約10年経験。底辺営業マンを抜け出した仕事術や転職術を発信。

営業の種類を一覧で紹介!

営業の所属先には形態別の「メーカー営業/代理店営業/商社営業」、商材別の「有形営業/無形営業」、方法別の「ルート営業/新規営業」、顧客別の「法人営業/個人営業」があります。

また、営業のやり方には、手法別の「御用聞き営業/提案営業/ソリューション営業」、アプローチ別の「飛び込み営業/電話営業/紹介営業/反響営業」があります。

営業の種類1

自分に合った営業を選ぶためには、形態別、商材別、方法別、顧客別の中から、それぞれの特徴を見極めながら一つずつ選択していく必要があります。

たとえば、形態別=メーカー営業、商材別=有形営業、方法別=ルート営業、顧客別=法人営業を選択した場合(=⑦法人既存向け有形メーカー営業)は、医薬品メーカーの営業等が所属先になるといった感じです。

営業の種類2

また、仮に方法別=新規営業を選択した場合は、どのようなアプローチで顧客と接するのか、一つ一つの商談毎においてはどのような手法を用いるのか、を把握しておくことで、実際に仕事に就いた際にどのようなやり方で営業するのかイメージがつきます。

営業の種類:形態別

営業は企業形態の違いによって、メーカー営業、代理店営業、商社営業に分けることができます。

営業の種類:形態別
  • メーカー営業:自社の商品やサービスを直接顧客に売る営業
  • 代理店営業:自社の商品やサービスを売ってくれる代理店の開拓やサポートする営業
  • 商社営業:他社の商品やサービスを仕入れて顧客に売る営業

形態別1:メーカー営業

メーカー営業

メーカー営業とは「自社の商品やサービスを直接顧客に売る営業」のことです。
※当サイトでは、形態別は商流のポジションのことを言っているため、上流であればITや銀行等の営業も含みます

仕事内容は、顧客のニーズを把握して、ニーズにマッチした自社の商品やサービスを提案することになります。

また、顧客のニーズにマッチした商品やサービスを提案するために、企画部門や開発部門を巻き込み、新たに商品やサービスの開発を検討することもあります。

提案するものが自社で扱っているものに限られ、提案の自由度が低くなるため、商社営業と比較すると仕事の難易度は低くなります。

ただし、扱っているものがITや金融商品等のサービスを扱っている場合は、提案の自由度が高くなり仕事の難易度も高くなります。

形態別2:代理店営業

代理店営業

代理店営業とは「自社の商品やサービスを売ってくれる代理店の開拓やサポートをする営業」のことです。

仕事内容は、商品やサービスを直接顧客へ売ることはなく、代理店の開拓やサポートを行うものになります。

代理店のサポート業務は、代理店へ自社商品やサービスの説明をしたり、キャンペーンを企画して代理店の営業マンのモチベーションを上げる等、代理店が売れる仕組みを作っていきます。

また、代理店の顧客への訪問営業に同行して、営業活動をサポートをすることもあります。

そのため、代理店営業では、管理職やマネージャーに必要なマネジメント力を求められます。

形態別3:商社営業

商社営業

商社営業とは「他社の商品やサービスを仕入れて顧客に売る営業」のことです。

仕事内容は、主に買い手に対する営業、売り手に対する営業、商品やサービスを探す営業の3つがあります。

買い手に対する営業は最もイメージしやすいと思いますが、顧客のニーズにマッチした他社の商品やサービスを提案していきます。

また、売り手に対する営業は、メーカー等の商材を継続的に売っていき、仕入れの値引き交渉をすることで、利益を高めていきます。

さらに、商品やサービスを探す営業では、買い手側の課題を解決するのに有効な商材を提供するために、日々情報収集や展示会・イベントの参加もしなければなりません。

商社営業は、案できるものが多く、提案の自由度が高くなるため、メーカー営業と比較すると仕事の難易度は高くなります。

営業の種類:商材別

営業は商材の違いによって、有形営業と無形営業に分けることができます。

営業の種類:商材別
  • 有形営業:形のある商材を扱う営業
  • 無形営業:形のない商材を扱う営業

商材別1:有形営業

有形営業

有形営業とは「形のある商材を扱う営業」のことです。

仕事内容は、顧客のニーズを把握して、顧客の要望に合った自社または他社の商品を提案することになります。

たとえば、法人向けにコピー機を売る営業の場合を想定してみましょう。

顧客の総務担当者から「予算はいくらか」「印刷速度・画質はどれくらい必要か」「どんな機能が必要か」といった要求事項をヒアリングして、それらを満たす自社または他社の商品を提案していきます。

このように、提案するものが扱っている商品に限られ、提案の自由度が低くなるため、無形営業と比較すると仕事の難易度は低くなります。

商材別2:無形営業

無形営業

無形営業とは「形のない商材を扱う営業」のことです。

仕事内容は、顧客の課題を把握して、その課題解決策そのものを提案することになります。

例えば、企業向けに研修サービスを売る営業の場合を想定してみましょう。

人事担当者は「中間層のマネジメント能力が低い」という課題があり、「マネジメント能力を上げたい」と思っていたとします。

それに対して、「まずは中間層にアンケートを取って、普段どのように仕事をしているか把握して、できていない部分を克服する研修カリキュラムを作成して、研修を実施します。その後も3ヶ月毎に面談を実施して、具体的なアドバイスをすることで解決していきます」といったように提案をしていきます。

このように、提案するものが課題解決策そのもの(アイデアも含めて)になり、提案の自由度が高くなるため、有形営業と比較すると仕事の難易度は高くなります。

営業の種類:方法別

営業は方法の違いによって、ルート営業と新規営業に分けることができます。

営業の種類:方法別
  • ルート営業:既に取引のある顧客に対して、定期的に仕事の依頼を受ける営業
  • 新規営業:全く取引のない顧客に対して、新しく仕事の依頼を受ける営業

方法別1:ルート営業

ルート営業

ルート営業とは「既に取引のある顧客に対して、定期的に仕事の依頼を受ける営業」のことです。

仕事内容は、自分が担当しているいくつかの既存顧客を定期的に訪問して、現在取引しているものを死守しながら、新しい商品やサービスの提案をして、少しづつ売上アップを目指していきます。

たとえば、法人向けにA製品を作るための材料を売る営業を想定してみましょう。

工場の生産管理部に定期訪問した際に、「半年間は生産計画は現状維持の予定だから、半年間は変わらず毎月〇kgの材料を発注するよ。でも、半年以降は、海外への輸出の計画があって生産量が増える予定だから、毎月+△kgの材料を発注するかも」といったことを会話の中から引き出します。

このように、顧客と継続的に接触して信頼関係を築きながら、1ヶ月後、3ヶ月後、半年後といった単位でどれくらいの売上が見込めるかを探っていくことがメインになります。

ルート営業は、既に一定の信頼関係がある顧客とのやり取りとなるため、新規営業と比較すると仕事の難易度は低くなります。

方法別2:新規営業

新規営業

新規営業とは「全く取引のない顧客に対して、新しく仕事の依頼を受ける営業」のことです。

仕事内容は、誰に、どうやってアプローチするかから検討をして、アポイントを取得し、顧客と打合せをして、相手のニーズを引き出し、提案して受注を目指していきます。

具体的には、法人営業の場合、リスト選定した企業に関する情報を中期経営計画などから取得して、「〇〇に取り組もうとしているから、△△といったニーズがありそうだな」とニーズの仮説構築をします。

次に、イベントで名刺交換した人に対してアポイントを取得して、面談をしてニーズの仮説構築が合っているか確認して、間違っていれば修正していきます。

そして、その明確化させたニーズに対して、提案方針を検討して、提案をして・・・といったように、営業プロセスロセスが長いため、商品やサービスによっては、受注するまでに1年以上掛かる場合もあります。

新規営業は、全く信頼関係がない顧客から仕事の依頼を受けるため、ルート営業と比較すると仕事の難易度は高くなります。

営業の種類:顧客別

営業は顧客の違いによって、法人営業と個人営業に分けることができます。

営業の種類:顧客別
  • 法人営業:企業などの団体が顧客の営業
  • 個人営業:一般家庭の方が顧客の営業

顧客別1:法人営業

法人営業

法人営業とは「企業などの団体が顧客の営業」のことです。

仕事内容は、企業などの団体の顧客に提案をしていくことになるので、一件あたりの商談の登場人物が多くなり、一件あたりの商談のリードタイムも長くなります。そのため、個人営業と比べると商談する顧客の数が少なくなります。

たとえば、法人向けに工作機械を売る営業の場合を想定してみましょう。

最初は、担当者レベルの方から予算、決裁権、ニーズ、導入時期などのヒアリングをして、担当者に提案をします。

担当者は提案を良いと思ったが、自分だけで導入が決められないので、次は部長に対して提案をしますが、提案のより細かいところを突っ込まれてしまい、再度自社の技術部門に同席してもらって詳しい説明します。

部長も提案が良いと思ったが、決裁権がある本部長は費用対効果を気にしており・・・といったように、商談のリードタイムが長くなり、購買プロセスに関与する人達の理解を得ながら営業をしなければいけません。

法人営業は、様々な関係者に商品やサービスのメリットを論理的に伝える必要があるため、個人営業と比較すると仕事の難易度は高くなります。

顧客別2:個人営業

個人営業

個人営業とは「一般家庭の方が顧客の営業」のことです。

仕事内容は、一般家庭の方に提案していくことになるので、一件あたりの商談の登場人物は少なくなり、一件あたりの商談のリードタイムも短くなります。そのため、法人営業と比べると商談する顧客の数は多くなります。

たとえば、個人向けに保険のサービスを売る営業の場合を想定してみましょう。

事前にアポイントを取った個人顧客宅を訪問、または、飛び込み営業をして商談することになるのですが、実際に自分で保険の購入の意思決定をする人と直接商談することができるのです。

したがって、法人営業とは異なり、「あなたの説明分かりやすかったから購入するよ」といった個人的感情だけで購入してもらえる可能性があります。

このように、意思決定者一人だけに提案の良さを伝えればよいため、法人営業と比較すると仕事の難易度は低くなります。

ただし、「100件アプローチして1件だけ商談ができた」といったこともあるので、かなり精神的には辛いものになります。

営業の種類:手法別

商談における手法の違いによって、御用聞き営業、提案営業、ソリューション営業に分けることができます。

営業の種類:手法別
  • 御用聞き営業:御用を聞いて指定された商品やサービスを売る営業
  • 提案営業:顧客の課題を解決する商品やサービスを売る営業
  • ソリューション営業:顧客の課題に対して商品やサービスを含んだ解決策を売る営業

手法別1:御用聞き営業

御用聞き営業とは「御用を聞いて指定された商品やサービスを売る営業」のことです。

その名の通り、顧客に対して「必要なものはありませんか?」と聞いて、言われた商品やサービスを売る営業手法です。

売ると言っても、顧客が「欲しい!」といったものを売るだけなので、提案営業やソリューション営業と比較すると最も難易度が低いものになります。

手法別2:提案営業

提案営業とは「顧客の課題を解決する商品やサービスを売る営業」のことです。

提案営業は、大きくは「課題を特定する」という行為と、「その課題を解決できる商品やサービスを提案する」という行為を行っていくことになります。

そのため、課題も把握せずに「うちの商品を買ってください!」と押し売りをするものとは全く違います。

それは営業の本質ではありませんので注意してください。

手法別3:ソリューション営業

ソリューション営業とは「顧客の課題に対して商品やサービスを含んだ解決策を売る営業」のことです。

提案営業は、あくまで「商品やサービスありき」の提案でした。

一方で、ソリューション営業は、商品やサービスありきの提案ではなく、「課題ありき」で商品やサービスをカスタマイズしたりする提案となります。

たとえば、八百屋さんにおいて、顧客から「子供が野菜が苦いと言って食べないのが困っている」といった課題を特定した場合、単純に苦みが少ない野菜を提案するのが提案営業で、野菜嫌いな人でもおいしく食べられるレシピと一緒に野菜を提案するのがソリューション営業のイメージです。

このように、提案する商品やサービスは変えずに、情報やノウハウを提供して解決を目指したり、商品やサービスをカスタマイズや組み合わせたりして解決を目指す場合があります。

単純に商品やサービスを提供するだけの営業に比べて、価値の高い営業であることが分かりますよね。

営業の種類:アプローチ別

顧客へのアプローチの違いによって、飛び込み営業、電話営業、紹介営業、反響営業に分けることができます。

営業の種類:アプローチ別
  • 飛び込み営業:アポイントなしで顧客を訪問する営業
  • 電話営業:電話で商談のアポイントを取り付ける営業
  • 紹介営業:人から顧客を紹介してもらう営業
  • 反響営業:問い合わせがあった顧客に対する営業

アプローチ別1:飛び込み営業

飛び込み営業とは「アポイントなしで顧客を訪問する営業」のことです。

その名の通り、事前に面談のアポイントを取らないで、企業や個人宅を訪問して営業を行います。

ほとんどの場合、断られてしまうので、精神的には辛くなってしまう人もいます。

アプローチ別2:電話営業

電話営業とは「電話で商談のアポイントを取り付ける営業」のことです。

取引のない企業や個人宅に電話をして、まずは商談のアポイントを取り付けることを言います。

アポイントを取った後は、提案活動に向けて営業活動をしていきます。

飛び込み営業同様、最初は断られてしまうことが大半なので、どのような話し方をしたらアポイントが取れるのか考えながらアプローチし続けることが大事です。

アプローチ別3:紹介営業

紹介営業とは「人から顧客を紹介してもらう営業」のことです。

その名の通り、知り合いや取引先、得意先(=紹介元)から新規の見込み顧客(=紹介先)を紹介してもらう営業となります。

紹介元から紹介先へは「〇〇株式会社の△△という商品がおすすめだから紹介するよ」と言ってもらえるので、一定の信頼関係がある状態から営業活動がスタートするため、飛び込み営業や電話営業より進めやすくなります。

アプローチ別4:反響営業

反響営業とは「問い合わせがあった顧客に対する営業」のことです。

インターネット、テレビ等を使って自社の商品やサービスを宣伝して、問い合わせがあった顧客にアプローチをします。

飛び込み営業、電話営業等と違い、顧客からアプローチしてくれるため、契約できる確率は高くなりますが、その分宣伝費がかかってしまいます。

番外編:フルコミッション営業

フルコミッション営業とは「成果や売上に応じて報酬が決まり、基本給がない報酬体系」のことです。

成果や売上が上がれば上がるほど、報酬は大きくなりますが、成果や売上がゼロであれば、報酬は支給されません。

営業の種類:業界別

業界の違いによって、いくつかの営業に分けることができます。

営業の種類:業界別
  • 医薬品営業
  • 広告営業
  • 銀行営業
  • 不動産営業
  • 食品営業
  • IT営業

営業の種類毎の仕事内容

このようにたくさんの種類がある営業ですが、それぞれ仕事内容も異なります。

ここでは、全営業職共通しての仕事内容を中心に見ていきます。

営業の仕事内容
  • リスト選定
  • ニーズの仮説構築
  • アプローチ
  • 商談(雑談/ヒアリング/仮提案)
  • プレゼン・クロージング
  • 見込み顧客管理

仕事内容1:リスト選定

営業はやみくもに顧客にアプローチしていくものではありません。

何らかの基準(例:売上100億円以上の企業等)を設けて、より高い確率で売れそうな顧客(=良い顧客)をリスト化していきます。

仕事内容2:ニーズの仮説構築

顧客と会う前は「おそらくニーズ(=欲しいもの)は〇〇だろう」といったように、ニーズの仮説構築(=推定)を行います。

そうすることで、ヒアリングの質も向上(ニーズの特定もしやすい)するとともに、ニーズに合致した提案も可能になるのです。

仕事内容3:アプローチ

アプローチをする際は「誰に、どの手段で、何を伝えるか」を検討していきます。

「誰に」は、法人営業の場合は、社長なのか、部長なのか、誰にアプローチをするか検討することで、「どの手段で」は、飛び込みなのか、メールなのか、どんな手段を使ってアプローチをするか検討することで、「何を伝えるか」は、アプローチしたあとに、何を伝えることによっていかにアポイントを取るのかということになります。

仕事内容4:商談(雑談/ヒアリング/仮提案)

商談に入る前は、お互いのことがよくわからないので、信頼関係を構築するために戦略的に雑談をします。

次に、「現状、目標、課題、解決策」「納期」「予算」「キーマン」「購買プロセス」「評価基準」「競合他社」といった項目についてヒアリングしていき、それを踏まえて仮提案で問題に対する解決策の方向性を示していくことで、ニーズ喚起をしていきます。

仕事内容5:プレゼン・クロージング

プレゼンは「当社の商品はこんなに良いものですよ!」と発表する場ではなく、あくまで顧客の課題を解決するものです。

前の商談の仮提案では、顧客の課題があぶりだされている状態になっているはずなので、その課題を解決するプレゼンをしていきます。

仕事内容6:見込み顧客管理

リスト選定の段階では「良い顧客」は絞れたものの、売上目標を達成するために、どれくらいの数をいつまでにアプローチするべきかの視点が含まれていません。

そこで、目標から逆算して、必要なアプローチの数の算出をしたり、期限を設けて見込み顧客管理をしていきます。

【参考】営業の種類毎の仕事内容一覧

先ほど営業の種類(形態別/商材別/方法別/顧客別)で見た通り、それぞれの仕事内容は以下の通りです。

種類仕事内容
メーカー営業・自社の商品やサービスを直接顧客に売る営業
代理店営業・自社の商品やサービスを売ってくれる代理店の開拓やサポートをする営業
商社営業・他社の商品やサービスを仕入れて顧客に売る営業
有形営業・形のある商材を扱う営業
無形営業・形のない商材を扱う営業
ルート営業・既に取引のある顧客に対して、定期的に仕事の依頼を受ける営業
新規営業・全く取引のない顧客に対して、新しく仕事の依頼を受ける営業
法人営業・企業などの団体が顧客の営業
個人営業・一般家庭の方が顧客の営業

営業の種類毎の必要なスキル

次に、営業の種類毎の必要なスキルについてです。

ここでも、全営業職共通して必要なスキルを中心に見ていきます。

営業に必要なスキル
  • 仮説思考力
  • 論理的思考力
  • 確率思考力
  • PDCA力

必要なスキル1:仮説思考力

仮説思考力とは「限られた情報から、目標達成や問題解決に向けた仮の結論(仮説)を持って、その仮説に基づいて、情報収集して、その結論が正しいのかを検証していく能力」です。

このように仮の結論を持つことで「仕事のスピードが早くなる」「仕事の質が安定する」「顧客との信頼が増す」といったメリットがあります。

必要なスキル2:論理的思考力

論理的思考力とは「物事を体系的に整理し、矛盾や飛躍のない筋道を立てる思考力」になります。

なぜ、論理的思考力が必要かと言うと、顧客の課題の特定や解決策を提示できたり、人にわかりやすく説明したり、ノルマを達成できるようにするためです。

必要なスキル3:確率思考力

確率思考力とはその名の通り「確率で物事を考える力」になります。

営業はノルマがあり、営業の各プロセスの成功率を過去の経験から把握しておけば、「成約を3件するためには、アプローチが100件必要」といったように、具体的に目標を達成するためには何をどれくらいすべきかが分かります。

必要なスキル4:PDCA力

PDCA力とは「P=PLAN(計画)、D=DO(実行)、C=CHECK(評価)、A=ACTION(改善)といったサイクルを回し続ける力」になり、生産技術における品質改善をするための手法として使われてきましたが、今では仕事のあらゆる場面で使用されています。

営業の場合にも、「売上目標を達成する」というお題に向かって、このPDCAを回し続けることによって、売上目標が達成できないといったリスクを回避していきます。

【参考】営業の種類毎の必要なスキル一覧

営業の所属先である形態別、商材別、方法別、顧客別、それぞれに必要なスキルは以下の通りです。

種類必要なスキル
メーカー営業・商品やサービスに関する知識
・伝える力
・責任能力
代理店営業・商品やサービスに関する知識
・マネジメント力
・誠実さや細かな気配り
商社営業・ゼロベース思考
・問題解決能力
・マネジメント力
有形営業・商品に関する知識
無形営業・高い論理的思考力
ルート営業・課題発見力
・正確性
新規営業・高い仮説構築力
・高い論理的思考力
・計画力
・自分を律する力
法人営業・高い論理的思考力
・人を動かす力
個人営業・感情に働きかける力
・自分を律する力

先ほどご紹介したように、営業の種類毎に仕事内容が変わってくるので、それに合わせて必要なスキルも変わるんですよね。

営業の種類毎の向いてる人

次に、営業の種類毎の向いてる人についてです。

先ほどと同様に、全営業職共通して向いてる人を中心に見ていきます。

営業に向いてる人
  • コミュニケーションが好きな人
  • 主体的な人
  • 目標達成思考がある人
  • 洞察力がある人
  • ストレス耐性がある人

向いてる人1:コミュニケーションが好きな人

営業は、顧客とコミュニケーションを取ることも多いですが、社内の人とのコミュニケーションも多いです。

一人で淡々と仕事をこなすということが少なく、常に人と関わり合って仕事をしていくため、コミュニケーションを取ることが好きな人には向いていると言えるでしょう。

向いてる人2:主体的な人

営業は受け身ではほとんど成立することはなく、主体的でなければなりません。

自らアプローチをする顧客を選び、その顧客のことを事前に調べ、電話などでアプローチして、課題をヒアリングして、提案をしていく・・・誰かの意見や指示に頼らず、自分自身の考えを軸に行動していきたい人にとっては、楽しく仕事ができるはずです

向いてる人3:目標達成思考がある人

営業には「月間で〇件契約獲得」、「半期で〇億円売上達成」等といった明確な数値目標が必ずあります。

このような明確な数値目標があることによって、それが仕事のモチベーションになることもあれば、目標を達成すれば評価されるので頑張っているのに評価されないといったことも少ないでしょう。

向いてる人4:洞察力がある人

営業は顧客の課題を解決する商品やサービスを売らなければならないのですが、そのためには顧客のビジネスを深く理解して、今の課題だけではなく将来起こりそうな課題も踏まえた商品やサービスを提案する必要があるのです。

また、顧客とのコミュニケーションにおいても、その人がどんなことに興味があるのか、何を懸念しているのかといった点を把握しないことには、いつまで経っても契約を取ってくることはできません。

向いてる人5:ストレス耐性がある人

正直、営業は契約を取ることより断られることの方が多いです。

たとえば、テレアポや飛び込み営業を使って顧客へアプローチするときは、100件アプローチしてようやく1件面談できたといったこともあり得るのです。

【参考】営業の種類毎の向いてる人一覧

営業の所属先である形態別、商材別、方法別、顧客別、それぞれに向いてる人は以下の通りです。

種類向いてる人
メーカー営業・商品やサービスに愛着を持てる人
・物事を深く突き詰められる人
・自らの手で顧客の課題解決をしたい人
代理店営業・チームで一つのものを作っていくことが好きな人
・裏方的な方が性に合っている人
・経営者や管理職に必要なスキルを身につけたい人
商社営業・柔軟な考えができる人
・色々なことに好奇心がある人
・リーダーシップがある人
・稼ぎたい人
有形営業・商品やサービスに愛着がある人
無形営業・物事を深く考えることが好きな人
ルート営業・一つの仕事に深く関わっていきたい人
・マメな人
・ゆとりを持って働きたい人
新規営業・目標から逆算して動ける人
・試行錯誤が好きな人
・スキルレベルを高めたい人
・バリバリ働いて稼ぎたい人
法人営業・論理的に物事を考えることが好きな人
・長期間をかけて大きな案件を獲得したい人
・チームで仕事を進めたい人
・土日に休みたい人
・安定的に稼ぎたい人
個人営業・人に好かれやすい人
・チームより個人で仕事をしたい人
・バリバリ働いて稼ぎたい人

同じ営業であっても営業の種類毎にかなり向いてる人の特徴も変わってくるのが分かります。

たとえ今現在は向いてる人の特徴に当てはまってないけど、将来的にはこうなりたい!といった軸で選ぶのもありです。

営業の種類毎の向いてない人

逆に、営業の種類毎の向いてない人についてです。

先ほどと同様に、全営業職共通して向いてない人を中心に見ていきます。

営業に向いてない人
  • コミュニケーションが苦手な人
  • 受け身な人
  • 初動が遅い人
  • 一人で悩みを抱えてしまう人
  • 個人プレーが好きな人

向いてない人1:コミュニケーションが苦手な人

コミュニケーション能力は営業の核となるものとも言えます。

コミュニケーション能力は、経験とともに向上していきますが、そもそも苦手意識がある人は難しいかもしれません。

向いてない人2:受け身な人

営業は売上目標の達成に向けて動いていかなければなりません。

日々なんとなく過ごしていたら仕事の依頼が舞い降りてきて、知らぬ間に目標を達成していたなんてことは絶対にありません。

向いてない人3:初動が遅い人

「〇〇という要件に対して、提案をしてくれる?」「この商品の〇〇について教えてくれる?」といったように、営業は日々たくさんの依頼が来ます。

それに対して、素早く対応していかないと競合に先を越されてしまったり、顧客の信頼を失ってしまうことに繋がります。

向いてない人4:一人で悩みを抱えてしまう人

先ほどお伝えしたように社内調整の仕事も多いですし、特に提案するときは社内の人を巻き込みながら、良い提案を作るためにリードしていかなければなりません。

そのため、自分で悩みを抱え込むのではなく、人に協力を仰いでいく必要があります。

向いてない人5:個人プレーが好きな人

営業は一人で完結する仕事なんてほとんどありません。

そのため、よくチームプレーが好きな人か個人プレーが好きな人かといった分け方がありますが、個人プレーが好きな人は向いていないと思います。

【参考】営業の種類毎の向いてない人一覧

営業の所属先である形態別、商材別、方法別、顧客別、それぞれに向いてない人は以下の通りです。

種類向いてない人
メーカー営業・飽き性な人
・物事を深く突き詰められない人
・色々な可能性を模索していきたい人
代理店営業・顧客の課題を自分の手で解決したい人
・人の面倒を見ることが嫌いな人
・バリバリ働いて稼ぎたい人
商社営業・一つのやり方にこだわる人
・新しいことに興味関心がない人
・チームより個人で仕事がしたい人
有形営業・商品知識を身につけるモチベーションがない
無形営業・物事を深く考えることが苦手
ルート営業・飽き性な人
・マメではない人
・バリバリ働いて稼ぎたい人
・キャリアアップしたい人
新規営業・計画を立てるのが苦手な人
・消極的な人
・ストレス耐性が弱い人
・失敗から学べない人
法人営業・感情論で物事を語る人
・個人で仕事を進めたい人
・計画立てて動けない人
・探求心がない人
個人営業・ストレス耐性が弱い人
・チームで仕事を進めたい人
・残業が少なく、土日祝に休みたい人
・収入を安定させたい人

上記の向いてない人の特徴に当てはまっていると成果も出しづらくなってしまいます。

ただし、これらの特徴に当てはまっていても乗り越える気概があれば問題はないと思っています。

営業の種類毎のやりがい

やりがいにおいても営業の種類毎に異なります。

これまで同様に、全営業職共通してのやりがいを中心に見ていきます。

営業のやりがい
  • 成果が数字に現れる
  • 人との繋がりが増える
  • 人とのコミュニケーションが上手くなる
  • 汎用的なスキルが身につく

やりがい1:成果が数字に表れる

営業は明確に成果が数字に現れる仕事になり、一か月、半期、年間といった単位で「Aさんは、〇円の売上を獲得しました」と明確に数値化され、良くも悪くも数字で成果が分かります。

したがって、「次は〇円を目指すぞ」「Bさんには絶対勝ってやる」といったように、この数字がやりがいやモチベーションに繋がることもあります。

やりがい2:人との繋がりが増える

社内外も含めると「人との繋がり」が多い職種で、人との繋がりが多くなると、ビジネスにおけるさまざまな有益な情報や知識を得ることができたり、相手が優秀な人であればその人のスキルを盗んで自分のモノにすることだってできます。

また、長期的な関係を持つことができれば、仮に自分の環境が変わったとしても、「また協力して欲しい」と仕事の依頼が来ることだってあります。

やりがい3:人とのコミュニケーションが上手くなる

「この商品はぜひ購入したい!」と顧客の心を動かすためには、「なぜこの商品が良いのか」を論理的に説明するのに加えて、感情にも訴えかけないといけません。

そして、営業を経験していくと、なぜ購入してくれたのか、なぜ購入してくれなかったのか、自分には論理と感情のどっちが不足していたのかといったことが経験していく中でわかってくるようになり、徐々に人とのコミュニケーションが円滑に図れるようになります。

やりがい4:汎用的なスキルが身につく

他の業界や他の業種でも活かせる先ほどのような汎用的なスキルを身につけることができます。

また、顧客のフロントに立って仕事の依頼を持ってくる営業職がないといった企業はありませんので、今後、転職もしやすいですし、起業するにしても必ずその経験が活きます。

【参考】営業の種類毎のやりがい一覧

営業の所属先である形態別、商材別、方法別、顧客別、それぞれのやりがいは以下の通りです。

種類やりがい
メーカー営業・自社の商品やサービスを世の中に広められる
・顧客の課題解決を自らが中心となってできる
・専門性が高い
代理店営業・会社(代理店)の経営をサポートできる
・チーム一丸となって仕事を進められる
・経営者や管理職に必要なスキルが身につく
商社営業・本質的な課題解決に関われる
・課題解決能力が身につく
・人と人を結びつけて新しい価値を出せる
・給料が高め
有形営業・成果が目に見える
・仕事に愛着が湧きやすい
無形営業・自分のアイデアが形になる
・思考スキルが身につく
ルート営業・顧客から頼られていることを実感できる
・顧客のビジネスを深く知れる
・既に関係性のある顧客のため精神的には楽
新規営業
・世の中で初めての仕事に関われるチャンスがある
・ゼロから仕事を作る喜び
・会社の成長に貢献できていると実感できる
・高いレベルでスキルが身につく
・成績次第で給料が増える
法人営業・世の中に大きなインパクトを与えることができる
・達成感が大きい
・高いレベルでスキルが身につく
・残業が少なめ、土日祝日で休みが取りやすい
・給料が高め
個人営業・人の人生に直接関与できる
・人間力(センス・人柄など)が磨かれる
・成績次第で高収入が得られる

自分が仕事をしてどのような喜びを感じたいのかを考えて選択することが重要です。

その裏にはきついところもあるので、セットで検討することをおすすめします。

営業の種類毎のきついところ

逆に、営業の種類毎のきついところについてです。

これまで同様に、全営業職共通してのきついところを中心に見ていきます。

営業のきついところ
  • ノルマに追われる
  • 残業が多い
  • 大半が断られる
  • 苦手な人からも逃げることができない
  • 社内調整が多い
  • 人を動かさなければならない

きついところ1:ノルマに追われる

ノルマを達成できるか否かが、今後の評価や給料といったところに影響してくるので、ノルマ達成のためにとにかく動き回らなければなりません。

また、個人のノルマを達成できないと、営業部全体のノルマ達成も遠のいてしまうため、部長などに叱責されたりというケースもあるみたいです。

きついところ2:残業が多い

営業は他の職種と比較すると残業が多い方です。

職種残業時間
全職種22.8時間
営業職31.2時間
出典:残業の多い職業・少ない職業は?全80業種、95職種別の残業時間調査!(doda)

日中は外回りをするため事務作業が勤務時間外となり、顧客から突発的な依頼に対応するため時間管理が難しくなり、売上を達成するため休み返上で働くこともあったりと、どうしても残業が多くなってしまう要因があります。

きついところ3:大半が断られる

現在、世の中にはモノが溢れている時代となっているので、顧客側でも大抵のモノは揃っている状態となっています。

そんな状況で「当社の商品を購入してください!」と言っても、断られてしまうことが大半で、「自分には営業の才能がないんだ」と落ち込んでしまう人もいるようです。

きついところ4:苦手な人からも逃げることができない

営業をやっていると色々な人と出会います。

コミュニケーションを取りやすい人もいれば、「この人ちょっと苦手だな」と思う人もいます。

きついところ5:社内調整が多い

営業はとにかく社内調整が多いです。

価格調整、提案書作成、契約内容調整等、常に社内を走り回らないといけないので、社内の人とも関係性を良好にしなければいけません。

きついところ6:人を動かさなければならない

営業は顧客に商品やサービスの購入に向けて動いてもらう必要があります。

そのために、商品やサービスを良いと思ってもらえるように心を動かさなければなりません。

【参考】営業の種類毎のきついところ一覧

営業の所属先である形態別、商材別、方法別、顧客別、それぞれのきついところは以下の通りです。

種類きついところ
メーカー営業・関係部署との調整
・商品やサービスの深い知識が必要
・クレーム
・提供するものが自社の能力に限られる
代理店営業・自分の成果は代理店次第
・問い合わせが多い
・自分の手で顧客の課題解決ができない
商社営業・扱う商材が多い
・メーカーと顧客との板挟み
・多くの人を巻き込まないといけない
・メーカーがいなければ何もできない
・飲み会が多い
有形営業・商品知識を身につける必要がある
・興味のない商品も売らなければならない
・納品・故障対応がある
無形営業・課題や解決策は一つとは限らない
・サービスの導入効果を示すことが難しい
・サービスの品質が担保されない
ルート営業・結局は人の仕事の引き継ぎ
・売上アップが難しい
・担当者との相性が悪い
・頻繁に電話が掛かってくる
・ルーチンワークが多い
・仕事の範囲が狭い
・刺激が少ない
・年収が低い傾向にある
・将来が不安になる
新規営業・ノルマが辛い
・飛び込み営業が辛い
・テレアポが辛い
・行動量が成果に繋がりにくい
・何のために仕事しているか分からなくなる
・給料が不安定
法人営業・知識のインプット量が多い
・顧客の課題・原因や解決策が複雑
・感情や勢いでは売れない
・キーマン・購買プロセスを押さえなければならない
・多くの人を動かす必要がある
個人営業・とにかく断られる
・一人でやり切らなければならない
・給料が低く、不安定
・残業が多く、休みが少ない

正直、楽な営業なんて存在しないと思っています。

ただし、人によっては上記のようなきついところもきついと感じなかったり、きついからこそ得られるものもあるので、単純に「きつそうだから」といった理由で選択しないようにしましょう。

まとめ

この記事では、営業の種類について紹介しました。

ぜひ、自分に合った営業を選択しましょう。

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