- 扱っている商材に全く興味がない・・・
- 商材に興味が持てるようになる方法は?
- 商材に興味が持てるようになるとどうなるの?
このような悩みに対する記事となります。
私はこれまで「商材に興味がない」といった状態が長らく続き、それが原因で仕事へのモチベーションが湧かなかったり、仕事への自信をなくしてしまったりということがありました。
しかし、過去に転職を2回経験してきたのですが、扱う商材が変わったことによって、そのような悩みは全くなくなりました。
ただ、気をつけていただきたいのが、なんとなく転職をして扱う商材が変わればOKということではなく、扱う商材を選ぶにはいくつかポイントがあるということです。
ここでは、私の失敗談を踏まえながら、「商材に興味がない」といった状態をどのように打破すればいいのかについてご紹介します。
「商材に興味がない」が理由で転職してもOK?
結論から申し上げますと、「商材に興味がない」の理由で転職してもOKです。
私自身、「商材に興味がない」を理由に転職したことによって、「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか?」「もっと自分の興味のある仕事はあるのだろうか?」といった不安がなくなり、今では毎日楽しく仕事ができています。
私はこれまで以下のように転職をしてきました。
- 1社目:大手商社(4年在籍):産業機械・産業ガスを扱う
- 2社目:人材開発会社(8ヶ月在籍):研修サービスを扱う
- 3社目:IT企業(5年在籍):データ/AI活用支援のサービスを扱う
実際は、転職をすることによって、商材のみならず業界、待遇、働き方、働く人等も変わりますが、この中でも「商材」は仕事のモチベーションや成果に大きく関わることを実感しました。
したがって、面接で転職理由を商材と言うかどうかはともかく、「商材に興味がない」といった理由で転職を決意することはOKだと考えています。
「商材に興味がない」となってしまう原因
私は1社目と2社目の時に「商材に興味がない」という状態になってしまいました。
なぜ、「商材に興味がない」となってしまっていたのか、その原因についてお伝えしていきたいと思います。
- 仕事の目標がない
- 売らされている感がある
- 商材が好きではない
- 今の仕事でご飯を食べていくといった覚悟がない
- 将来自分の役に立つかがわからない
- 自分の性に合ってない
- 売った先にある充足感や喜びを感じられていない
原因1:仕事の目標がない
当時は、そもそも仕事に対して、ちゃんとした目標がなかったことも、商材に興味を持てなかった理由の一つであると感じています。
人は何かの目標があることで、それに向かって努力することができる生き物です。
それなのに、仕事に対しての目標がないと、扱っている商材を勉強しようとするモチベーションすら湧かなかったことは、今振り返ってみると反省すべき点です。
原因2:売らされている感がある
営業は「自分が売りたいものだけ売ればいい」というものではありません。
ほとんどの企業では一つの商材だけではなく、複数の商材を扱っていると思います。
これまで3社経験した中でも、例外なく複数の商材を扱っていて、各商材毎にノルマを課されるため、売りたくない商材まで売らなければならなかったです。
そのような状況だと、お客様が望んでいるかどうかに関係なく営業活動をすることになるので、前向きに仕事をすることができませんでした。
原因3:商材が好きではない
1社目の大手商社では、産業機械といった主に工場向けの機械をいくつか扱っていました。
しかし、どうしてもそれらの機械を好きになることができず、商材に興味を持つといったことができませんでした。
私は好き嫌いがはっきりしていて、好きではないものにのめり込むといったことができない性格なので、当時の私に「興味を持て!」と言われてもおそらく無理でしたね。
でも、売るためには商材の知識の習得やそれに付随する資格の勉強をしなければならなかったので、苦痛でしかありませんでした。

お酒が好きではない人が、お酒に興味を持つことは難しいですよね。それと同じです。
原因4:今の仕事でご飯を食べていくといった覚悟がない
「今の業界、分野、会社でやっていくぞ!」といった覚悟がないということです。
1社目と2社目のときは、「このまま今の仕事を続けていていいのだろうか?」といった不安がずっと頭の中にありました。
要は、「もっと自分に合った仕事があるのではないか?」と思っていたため、「この仕事で頑張っていくぞ!」といった気持ちにはなれず、商材にも興味を持つことができませんでした。
原因5:将来自分の役に立つかがわからない
1社目の産業機械を扱っていた頃は、「今の仕事の知識を身につけたところで、将来何の役に立つのか?」といった疑いがありました。
産業機械を扱っていたということで、かなりの商品知識を必要とされました。
一般的な営業の仕事の流れを学ぶといった意味では、その学んだ知識を横展開(=他の業界・会社に移ったとしても変わらない知識)できるので、「この経験は活きるだろうな」とは思っていました。
しかし、特にその会社の商品だけに限った知識(=〇〇株式会社のA商品)となると横展開もできないので、「もし仮に転職したらこの知識使わないだろうな」と思ってしまい、踏み込んで勉強する気にはなれませんでした。
原因6:自分の性に合っていない
営業の扱う商材には、大きく「有形商材」と「無形商材」があります。
- 有形商材:形のある商材(車、服、産業機械など)
- 無形商材:形のない商材(システム、保険、コンサルティングなど)
1社目で有形商材、2,3社目で無形商材を扱っていたのですが、正直、どちらを扱うかによって、仕事内容、必要なスキル、やりがい、きついところ等、全く異なることを痛感しました。
なので、この有形商材を扱っているか、無形商材を扱っているかによって、自分の性に合っているか、自分の性に合っていないかが大きく変わってくるのです。

私は有形商材を扱うことは性に合っていませんでした。
原因7:売った先にある充足感や喜びを感じられていない
1社目では扱う商材に興味が持てず、2社目では興味のあった人材業界へ転職して、人材育成計画や育成のための研修サービスを売っていました。
しかし、「人材の分野に興味があったはずなのに、その商材(=研修サービス)に興味がない」となってしまいました。
その理由を考えた結果、「自分が提供している商材によって、その相手にどれくらい良い効果をもたらせたのか見えにくいからだ(=自分の貢献度が分かりにくい)」と辿り着きました。
要は、研修を提供したことによって、スキルが上がった、営業成績が上がった等といった効果を測ることがすごく難しい領域で、仮に効果が測れたとしてもそれはかなり先になるので、貢献できたという実感もかなり先になってしまうのです。
私はかなりの理系人間なので、自分が関わったことによって定性的に良くなっていると言われても仕事への充足感や喜びを得られませんでした。
このように、必ずしも自分が興味のある分野であればOKということではないということで、
「商材に興味がない」と悲しい結末になる
これまで見てきたように、「商材に興味がない」といった状態になってしまうと、どのような結末になってしまうのでしょうか。
私の場合、以下のように悪いループに入ってしまいました。
- 商材に興味ない
- 仕事へのモチベーションが湧かない
- 成績もイマイチになる
- 仕事に対する自信もなくなる
- 仕事へのモチベーションが湧かない
- ・・・
といった悪いループに入ってしまって、どんどん取り返しのつかない方向に進んでしまいました。
途中、何度かこの悪いループを断ち切ろうと、覚悟を決めて商材に興味を持とうと勉強したりもしましたが、やはり先程の商材に興味がない原因に立ち戻ってしまいました。

なので、このままだとこの悪いループから断ち切れないと思い立ち、商材を変えるという判断をして転職することを決意しました。
「商材に興味がない」を脱する方法
そんな私が3社目でIT企業に入社して「商材に興味がない」を脱することができました。
そのための具体的な方法についてご紹介しますが、単純に商材を変えれば良いという話ではないので、変えるときのポイント等もお伝えしていきます。
- 自分の性に合った営業を選ぶ
- どのような商材を売りたいかだけでなく、売った先の充足感や喜びを考える
- 納得感のある選択をする
- 少しでも不満・興味があれば行動してみる
方法1:自分に合った営業を選ぶ
これは原因6の「自分の性に合っていない」に対する解決策となります。
先ほどお伝えした通り、有形商材と無形商材では仕事内容等全く異なってくるので、まずは有形と無形のどちらの商材にするかによって興味を持てるかどうかに大きく影響してきます。
私が実際に両方経験して感じた大きな違いは以下になります。
- 有形商材:提案の自由度が低い
- 無形商材:提案の自由度が高い
私は有形商材の営業から無形商材の営業に転職したことによって、既に決まったものを売るという行為より、自分のアイデアを考えて売るといった行為の方が好きであることが分かりました。
なので、営業職自体が自分の性に合ってないと判断する前に、まずはこの有形商材か無形商材のどっちが自分の性に合っているかを考えるべきなのです。

また、その他にも形態、顧客、方法といった観点で営業を選ぶ必要があるので、以下の記事を参考にしてみてください。
方法2:どのような商材を売りたいかだけでなく、売った先の充足感や喜びを考える
これは原因7の「売った先にある充足感や喜びを感じられていない」に対する解決策になります。
方法1のように有形商材か無形商材かも重要なのですが、売ることによってどのような充足感や喜びを得たいかも重要なのは、先ほどお伝えした通りです。
私自身、1社目から2社目の転職によって、無形商材が自分の性に合っていることに気づけたのですが、同時にどのような売った先にある充足感や喜びを得たいかも気づくことができました。
それは「自分が関わったことによって、定量的に効果が分かることで貢献できたと感じたい」ということでした。
なので、3社目はIT企業に転職したことによって、「△△システムを導入したことで、業務効率化が〇%削減できた」とか「◇◇システムを導入したことで、売上が〇%上がった」とか、自分の仕事への充足感や喜びを感じることができています。
方法3:納得感のある選択をする
これは原因1~5の「仕事の目標がない」「売らされている感がある」「商材が好きではない」「今の仕事でご飯を食べていくといった覚悟がない」「将来自分の役に立つかがわからない」に対する解決策です。
方法1や方法2を実践していくと、自分の人生・仕事への選択に納得感が出てきます。
逆に、「どこでもいいから転職してみた」といったように、考えることを避けてしまうと自分の選択に納得感がなくなります。
そうなると、やらされ仕事に感じてしまったり、仕事に覚悟を持てなくなってしまうのです。
まさに1社目のときの私がそうだったのですが、方法1や方法2を考えていくことによって、3社目でようやく納得感のある選択ができたので、今では楽しく仕事ができています。
方法4:少しでも不満・興味があれば行動してみる
最後に、今の状態に少しでも不満があったり、興味があるものがあれば、とにかく行動してみることをおすすめします。
ここでは私が何か綺麗ごとを言っているように聞こえるかもしれませんが、私も最初は右も左も分からず途方に暮れていましたが、一歩踏み出したことで事は良い方向に進みました。
「理由はよく分からないけど、今扱っている商材に興味がない」「興味のある人材の分野に飛び込んでみよう」といった、ちょっとした心の声を頼りに行動してみるだけでも良いのです。
なぜなら、「有形商材より無形商材の方が自分の性に合っている!」とか「興味があるといった理由だけで仕事を選んではいけないんだな」とか色々なことを学びながら、正しい方向に進めたのですから。
結局、人から「これがおすすめ」とか「あればダメだ」とか言われていても、それが正しいかは人それぞれ違うので、自分で行動して自分なりの正解を探していくしかないのです。

「百聞は一見に如かず」です。失敗しても失敗から学べることの方が多いので大丈夫です。
「商材に興味がない」を脱するとハッピーになれる
「商材に興味がない」という状態を脱するとハッピーになれます。
私の場合、以下のように良いループに入っていきました。
- 商材に興味を持てる
- 仕事へのモチベーションが湧く
- 成績も良くなる
- 仕事に対する自信も出てくる
- 仕事へのモチベーションが湧く
- ・・・
このように一度商材に興味を持てるようになると、どんどん良い方向に進んでいきますので、ぜひ先ほどご紹介した『「商材に興味がない」を脱する方法』を実践してみてください。
まとめ
本記事では、私の失敗談を踏まえながら、「商材に興味がない」といった状態をどのように打破すればいいのかについて紹介しました。