ー IT営業に関する記事一覧 ー
- IT営業の仕事内容
- IT営業に必要なスキル
- IT営業に向いてる人&向いてない人の特徴
- IT営業のやりがい
- IT営業の楽なところ
- IT営業のきついところ
- IT営業の残業
- IT営業の休み
- IT営業の年収
- IT営業の自己PR
- IT営業の志望動機
- IT営業の志望動機の書き方が分からない!
- IT営業の志望動機の例文を見てみたい!
- IT営業への転職を成功させるためには?
このような悩みを解決する記事となっています。
いざIT営業の志望動機を書こうとしても、何を書くべきか、どのような点を意識してかくべきかわからないですよね。
私自身も以下のように、2回の転職を成功させてきましたので、この記事を参考にしながら書いて頂けばと思います。
- 1社目:大手商社(4年在籍)⇒ 年収450万円
- 2社目:人材開発会社(8ヶ月在籍)⇒ 年収500万円
- 3社目:IT企業(5年在籍)⇒ 年収1,000万円
ここでは、IT営業の志望動機を書くときのステップとポイントについてご紹介します。
IT営業とは?
営業の種類には形態別の「メーカー営業/代理店営業/商社営業」、商材別の「有形営業/無形営業」、方法別の「ルート営業/新規営業」、顧客別の「法人営業/個人営業」があります。

この中でもIT営業は、形態別の「メーカー営業か代理店営業か商社営業」、商材別の「無形営業」、方法別の「ルート営業か新規営業」、顧客別の「法人営業」に属されます。
IT営業の仕事内容とは?
IT業界の仕事内容は「ピラミッド構造のどの位置に属しているのか」「自社サービスは受託開発か自社開発か」によって大きく変わってきます。
まず、ピラミッド構造の上(システムインテグレータ会社等)であればあるほど、課題(要件)が曖昧のことが多いため、課題を特定することから始まり、解決策の選択肢も多くなり、提案の自由度が高くなり仕事の難易度は高くなります。
これは自社サービスが受託開発の企業(=顧客から仕事を受注してオーダーメイドでシステムやソフトウェアを開発する)も同様です。
一方で、ピラミッド構造の下(ソフトウェア会社等)であればあるほど、ピラミッド構造の上にいる会社が要件をまとめてくれるので「この要件に対する見積もりをください」と言われるだけで、提案の自由度が低くなり仕事の難易度は低くなります。
これは自社サービスが自社開発の企業(=自社でシステムやソフトウェアを開発して提供する)も同様で、自社開発のサービスを営業側で勝手に変えることができないので、自社のサービスにマッチした企業を探すことがメインの仕事になるといったイメージです。
IT営業の志望動機の例
IT営業を志望する場合には、以下の理由等が考えられます。
- 世の中で初めての仕事に関わりたい(全IT営業共通)
- 成果が目に見えやすい方がいい(全IT営業共通)
- 様々な業界に関わりたい(全IT営業共通)
- 高いレベルでスキルが身につけたい(ピラミッド構造の上・受託開発企業)
- チームで作り上げたい(ピラミッド構造の上・受託開発企業)
- 自社サービスを広めたい(ピラミッド構造の下・自社開発企業)
IT業界は新しいサービスや技術が生まれやすく、世の中で初めての仕事に関わる機会もあります。
また、IT技術を活用して企業のコスト削減や生産性の向上に関われるので、自分が関与したことでどれくらいの価値を生み出したのかを数字として目に見えることも達成感を得られやすいです。
ピラミッド構造の上・受託開発企業の場合、仕事の難易度は高くなりますが、仮説思考力や問題解決力などのスキルが高いレベルで身につき、大きな仕事も大きく達成感を得やすいです。
また、自社サービスが自社開発の企業の場合は、手離れが良いため自社サービスをどんどん広めたい!という人もいます。
IT営業の志望動機を書くときのステップ
IT営業に限った話ではありませんが、志望動機を書くときのステップは以下の6つになります。
- キャリアで成し遂げたいこと
- 成し遂げたいと思ったきっかけ
- 企業選びの軸
- 企業選びの軸に沿って選択した志望業界
- 取り組みたい仕事
- 業界の中でも選択した会社の理由
ステップ1,2は、全体の論理構成としては「何かキャリアで成し遂げたいことがあって、それを成し遂げるための手段として企業に就職する」として、合わせて「なぜそのようなことをキャリアを通じて成し遂げたいのか」を自分自身の経験から語っていきましょう。
ステップ3,4は、以下の企業選びの軸を参考にしながら、それに該当する志望業界を洗い出していきます。
- 企業形態(メーカー営業/代理店営業/商社営業)
- 扱う商材(有形営業/無形営業)
- 営業方法(ルート営業/新規営業)
- 対象顧客(法人営業/個人営業)
- ノルマ(緩い業界/厳しい業界)
- 残業(多い業界/少ない業界)
- 休み(多い業界/少ない業界)
- 年収(高い業界/低い業界)
ステップ5は、取り組みたい仕事を伝えることで、自分の成し遂げたいことが達成できることを証明する必要があります。
ステップ6は、志望業界の中でもなぜその企業を選択したのかを伝えるために、「業界内でのポジション・強み」「社風や企業理念」「働く人」といった視点で、他の企業と比較しながら書いていきます。
以下が参考例文になります。
私は仕事を通じて「自分が主導して新しいビジネスを創出したい」と考えています(ステップ1)。前職では、〇〇という新サービスを企画・実行した経験があり、一からビジネスを作り上げることの魅力を感じたからです(ステップ2)。そのため、新たに事業や仕組みを生みだす仕事がしたいと考えており(ステップ3)、変化が激しく、様々な領域でビジネスが作れるIT業界を志望しています(ステップ4)。特に前職で仕事した△△業界の経験を活かして、◇◇領域のビジネスに携わりたいです(ステップ5)。貴社は、特に◇◇領域への実績も豊富であり、最短で目標に到達できると考えたため、志望します(ステップ6)。

詳細は以下の記事を参照ください。
IT営業の志望動機を書くときのポイント
次に、IT営業にフォーカスして、志望動機を書くときのポイントをお伝えします。
- そもそもIT営業に該当する軸か
- なぜIT業界を志望するのか
- ピラミッド構造のどのポジションで仕事をしたいか
- 受託開発か自社開発どちらのサービスを届けたいか
ポイント1:そもそもIT営業に該当する軸か
これは「IT営業の志望動機を書くときのステップ」の3の「企業選びの軸」に対するポイントになります。
企業選びの軸を選ぶ際に、以下のように選択していればIT営業に該当する軸を選択できていることになります。
- 企業形態(メーカー営業/代理店営業/商社営業) ⇒ メーカー営業、代理店営業、商社営業のどれでもOK
- 扱う商材(有形営業/無形営業) ⇒ 無形営業
- 営業方法(ルート営業/新規営業) ⇒ ルート営業、新規営業のどちらでもOK
- 対象顧客(法人営業/個人営業) ⇒ 法人営業
- ノルマ(緩い業界/厳しい業界) ⇒ 緩い業界、厳しい業界のどちらでもOK
- 残業(多い業界/少ない業界) ⇒ 多い業界、少ない業界のどちらでもOK
- 休み(多い業界/少ない業界) ⇒ 多い業界、少ない業界のどちらでもOK
- 年収(高い業界/低い業界) ⇒ 高い業界、低い業界のどちらでもOK
要は、上記の2の無形営業、4の法人営業を選択できていれば、IT営業に該当する軸を選択できています。
有形営業ではなく、無形営業を選択したということは、形のない商材を扱う営業をしたいということになります。
また、4の個人営業ではなく、法人営業を選択したということは、企業などの団体に営業をしたいということになります。
ただし、無形営業と法人営業を選択していても、それは他の業界にも当てはまるので注意が必要です。
ポイント2:なぜIT業界を志望するのか
これは「IT営業の志望動機を書くときのステップ」の4の「企業選びの軸に沿って選択した志望業界」に対するポイントになります。
ポイント1でお伝えしたように、仮に無形営業と法人営業を選択していても、IT業界以外にも該当する業界はいくつもあります。
- 人材関係
- 広告
- コンサル
- 金融
- Webサイト作成
- etc…
たとえば、上記のような業界も無形営業かつ法人営業に該当するので、その中でもなぜIT業界を志望するのかを伝えなければなりません。

先ほどの「IT営業の志望動機の例」を参考にしてみてください。
ポイント3:ピラミッド構造のどのポジションで仕事をしたいか
これは「IT営業の志望動機を書くときのステップ」の5の「取り組みたい仕事」に対するポイントになります。
IT業界と一言で言っても、様々なポジションの企業があります。

特に大規模受託開発の場合は、システムインテグレータ会社が法人顧客から一括で業務を受注して、その一部の業務をさらにソフトウェア会社などに業務を依頼して・・・といったようにピラミッド構造になっています。
また、単なるシステム開発ではなく、業務自体を再設計する場合などには、コンサルティング会社・総研が法人顧客とIT会社の間に入って、要件定義や設計業務を行うこともあります。
そのため、以下のように各ポジション毎のメリット/デメリットを洗い出して、なぜ志望している企業が良いかを回答できるようにしておきましょう。
ポジション | メリット | デメリット |
---|---|---|
コンサルティング会社・総研 | ・大きな仕事ができる ・顧客の課題に直接アプローチできる ・提案の自由度が高い ・高いレベルでスキルが身につく | ・仕事の難易度が高い ・支援の実行は下請けがやるケースが多い |
システムインテグレータ | ・大きな仕事ができる ・顧客の課題に直接アプローチできる ・提案の自由度が高い ・高いレベルでスキルが身につく | ・仕事の難易度が高い ・自社だけで完結できないことがある |
ソフトウェア会社等 | ・システムインテグレータ等と比較すると仕事の難易度が低くなる ・自社だけで完結できることがある | ・システムインテグレータ等と比較すると小さな仕事になる ・顧客の課題に直接アプローチできないこともある ・提案の自由度が低い |
ポイント4:受託開発か自社開発どちらのサービスを届けたいか
これも「IT営業の志望動機を書くときのステップ」の5の「取り組みたい仕事」に対するポイントになります。
ポイント3とは別の視点として、届けるサービスが受託開発か自社開発かによっても仕事が全く異なります。
こちらも以下のように各サービス毎のメリット/デメリットを洗い出しておきましょう。
サービス | メリット | デメリット |
---|---|---|
受託開発 | ・本質的な課題解決ができる ・提案の自由度が高い ・高いレベルでスキルが身につく | ・仕事の難易度が高い |
自社開発 | ・仕事の難易度が低い | ・自社のサービスの範囲でしか課題解決できない ・提案の自由度が低い ・売るものが決まっていて飽きる |
IT営業の志望動機の参考例文
最後に、これまでの振り返りとしてIT営業の志望動機の参考例文を載せておきます。
参考例文1
私は前職で製薬会社の営業に携わり、そこで感じたのは遠隔診療の重要性です。担当していたのが過疎地だったこともあり、高齢者が容易に診療に通えない、あるいは診察に訪れたとしても待ち時間が長いといった現実も目の当たりにしました。そんな折に貴社のオンライン診療システムのことを知り、これが普及すれば医療業界がアップデートすると確信しました。システムの中身を理解する必要があると感じ、ITパスポートも取得しました。現場を知る者として貴社のシステム普及に尽力したいと感じ、志望しました。
出典:「なぜIT業界を選んだのか」志望動機を考える8つのポイントと例文!(テックキャンプ)
- 「遠隔診療の重要性」「医療業界がアップデート」と「キャリアで成し遂げたいこと」「企業選びの軸」「企業選びの軸に沿って選択した志望業界」を伝えている
- 「・・・現実も目の当たりにしました」と「成し遂げたいと思ったきっかけ」を伝えている
- 「貴社のシステム普及に尽力」と「取り組みたい仕事」「業界の中でも選択した会社の理由」を伝えている
参考例文2
私は「人とコミュニケーションを取ることが好き」という理由で、これまで接客の仕事を行って参りました。しかし現在、自分の能力はその施設内でしか活かすことができません。そんな中で、「あらゆる場面で広く通用する、汎用的なスキルを身に着けたい」「今後も市場価値が発展する、将来性の高い業界に挑戦したい」と思うようになったのが、IT業界を志望した理由です。私の強みは、お客様や従業員とスムーズなコミュニケーションを通じて、相手と円滑な関係を築くことです。「技術を通じてお客様に奉仕する」ことが理念の御社と、ニーズがマッチしているため、存分に貢献できると自負しております。
出典:IT業界の志望動機は何を書けばいい?具体的な例文や作成ポイントを解説!(活学(IKIGAKU)ITスクールBlog)
- 結論ファーストで「キャリアで成し遂げたいこと」を伝えたい
- 「あらゆる場面で広く通用する、汎用的なスキルを身に着けたい」「今後も市場価値が発展する、将来性の高い業界に挑戦したい」と「キャリアで成し遂げたいこと」「企業選びの軸」「企業選びの軸に沿って選択した志望業界」を伝えているが、IT業界以外の選択肢もあるので、なぜIT業界なのか口頭でも伝えられるようにしたい
- 「しかし現在、自分の能力はその施設内でしか活かすことができません」と「成し遂げたいと思ったきっかけ」を伝えている
まとめ
本記事では、IT営業の志望動機を書くときのステップとポイントについて紹介しました。
ー IT営業に関する記事一覧 ー
- IT営業の仕事内容
- IT営業に必要なスキル
- IT営業に向いてる人&向いてない人の特徴
- IT営業のやりがい
- IT営業の楽なところ
- IT営業のきついところ
- IT営業の残業
- IT営業の休み
- IT営業の年収
- IT営業の自己PR
- IT営業の志望動機
[st-kaiwa2]IT営業のことをまとめて知りたい方は、是非以下の記事もお読みください。[/st-kaiwa2]