ー 個人営業に関する記事一覧 ー
- 個人営業の仕事内容
- 個人営業に必要なスキル
- 個人営業に向いてる人&向いてない人の特徴
- 個人営業のやりがい
- 個人営業の楽なところ
- 個人営業のきついところ
- 個人営業の残業
- 個人営業の休み
- 個人営業の年収
- 個人営業をきつい・辞めたいと感じる理由は?
- それを脱するための具体的な方法は?
- 個人営業から抜け出すときのおすすめの転職先は?
このような悩みを解決できる記事となっています。
ここでは、私の体験談を踏まえながら、個人営業をきつい・辞めたいと思う理由やそれをどのように打破すればいいかについてご紹介していきます。
個人営業をきつい・辞めたいと思う人はいる?
個人営業をきつい・辞めたいと思う人がいるのは事実のようです。
yahoo知恵袋で「個人営業 辞めたい」と検索してみると、以下のような質問が投げかけられていました。
出典:yahoo知恵袋(コメント一部抜粋)
- 個人向けの訪問販売はよほど強い心がないと無理ですね。自衛隊とかと同じくらいきついですよ…
- 「帰れっ!」とか「もう来るなっ!」と怒鳴られたりします。個人営業をやっているとこのような事にも慣れ来ますが、人によっては精神的にかなりキツイことだと思いますし、普通は嫌だと思うので、個人営業はおすすめしません
このように、断られ続けたり、ひどい断られ方をするといったことで、個人営業をきつい・辞めたいと思う人はいるようです。
なので、個人営業をきつい・辞めたいと思うのは特別なことではないですし、むしろ今の悪い状況から抜け出せるチャンスだと捉えて、前向きになりましょう!!
個人営業をきつい・辞めたいと思う理由4選
結論、個人営業をきつい・辞めたいと思うよくある理由は、以下の4つとなります。
- とにかく断られる
- 一人でやり切らなければならない
- 給料が低く、不安定
- 残業が多く、休みが少ない
理由1:とにかく断られる
個人営業は、アポイントなしで個人宅を訪問する「飛び込み営業」や電話で商談のアポイントを取り付ける「電話営業」そするケースが多いです。
あなたも経験があると思いますが、飛び込み営業や電話営業をされたら、ほとんどの場合「間に合っているので結構です!」等と言って断ったり、ガチャっと電話を切りますよね。
個人営業では、まさにそれを逆の立場としてやられることが多いのです。
そして、このように断られ続けることに加えて、「二度と来るな!」等と罵声を浴びせられることもあるので、精神的に参ってしまうこともありました。
一方、法人営業は、商品やサービスを自分のお金で購入するわけではないので、「まあ話だけは聞いてみるか」と商談に進める可能性は高くなるのです。

個人の場合は、まさに購入を検討している状態でないと断られる可能性が高いです。
理由2:一人でやり切らなければならない
個人営業はほとんどの場合、自分一人と個人顧客の一対一の商談になります。
そして、もちろん目標契約件数:〇件」「目標売上:〇円」といったように、ノルマも営業マン一人一人に課されていきます。
なので、基本的には、半期や年間のノルマ達成に向けて、自分一人で考え行動しなければならず、個人商店のようになってしまいます。
一方、法人営業は、組織対組織の商談になることが多いので、購入してもらうまでに、上司や技術部門の人と提案の方向性を検討したり、商談に同席をしてもらったりと、一つの案件の契約締結に向けてチーム一丸となって動いていくことがあります。
理由3:給料が低く、不安定
個人営業は、歩合制が採用されていることも多いです。
歩合制とは成績や売上に応じて給与が支払われる給与体系のことです。
なので、契約が取れるほど売上が上がるほど給料は高くなるのですが、契約が取れないほど売上が上がらないほど給料は低くなる可能性もあるので、給料が不安定になる可能性があるのです。
法人営業は「労働時間=収入」となるケースが多いのですが、個人営業は「成果=収入」となるケースが多いので、そのプレッシャーに押しつぶされてしまうこともあります。
また、個人営業は、法人営業と比べて年収が低い傾向にあります。
営業の種類 | 平均年収 |
---|---|
管理職・マネージャー(営業系) | 528万円 |
海外営業・貿易営業 | 513万円 |
営業企画・営業推進 | 490万円 |
法人営業 | 447万円 |
個人営業 | 424万円 |
代理店営業 | 423万円 |
ルートセールス | 403万円 |
内勤営業・カウンターセールス | 366万円 |
これは個人営業の方が法人営業と比べて、あまり大きな金額が動かないことが理由だと考えられます。
理由4:残業が多く、休みが少ない
個人営業は、一般の家庭の方を相手にしているため、どうしてもその人の仕事が終わった時間や休みの日に営業活動をしなければなりません。
たとえば、その人=サラリーマンであった場合、仕事が終わった18時以降や土日祝日、ゴールデンウィークやお盆休み中に商談をすることもあるため、残業が多くなり、休みも少なくなるのです。
「平日の夜忙しくなったから、やっぱり土日に面談の時間を変更してもらってもいい?」といったこともよくあります。
営業職種 | 残業時間 |
---|---|
営業(金融) | 25.5時間 |
営業(IT) | 25.7時間 |
営業(商社) | 25.8時間 |
営業(メーカー) | 27.3時間 |
営業(メディカル) | 29.1時間 |
営業(サービス業) | 31.8時間 |
営業(建設/不動産) | 35.8時間 |
営業(小売/卸/外食) | 38.5時間 |
営業(広告・メディア) | 41.9時間 |
営業職種 | 年間休日数 |
---|---|
営業(メディカル) | 128.1日 |
営業(IT) | 124.3日 |
営業(商社) | 123.4日 |
営業(メーカー) | 123.1日 |
営業(金融) | 122.1日 |
営業(サービス業) | 118.9日 |
営業(広告・メディア) | 116.3日 |
営業(小売/卸/外食) | 112.0日 |
営業(建設/不動産) | 110.2日 |
このように、IT、商社、メーカー等の法人を相手にすることが多い法人営業より、サービス業、不動産等の個人を相手にすることが多い個人営業の方が、残業時間が多く、年間休日数が少ない傾向にあることが分かります。

法人営業は、土日祝日が休みである法人を相手にするので年間休日数も多くなります。
【参考】全営業職共通にきつい・辞めたいと感じる理由
個人営業に限らず、全営業職共通にきつい・辞めたいと感じる理由についても知っておきましょう。
以下の6つが全営業職共通にきつい・辞めたいと感じる理由だと考えています。
- ノルマに追われる
- 残業が多い
- 大半が断られる
- 苦手な人からも逃げることができない
- 社内調整が多い
- 人を動かさなければならない
個人営業をきつい・辞めたいを脱する方法3選
私自身も先ほどの「個人営業をきつい・辞めたいと思う理由」に該当していたのですが、ある変化を起こすことでその状態を脱することができました。
ここでは、そのための具体的な方法を3つご紹介していきます。
- スキルを身につけ正しく活用する
- 営業アプローチを変えてみる
- 他の会社へ転職する
方法1:スキルを身につけ正しく活用する
これは「個人営業をきつい・辞めたいと思う理由」の1~4の「とにかく断られる」「一人でやり切らなければならない」「給料が低く、不安定」「残業が多く、休みが少ない」の全てに対する解決策となります。
以下のような営業に必要なスキルを身につけ正しく活用できるようになると、断られることが減り、ノルマを達成できる術が身につき、成果が上がり給料にも反映され、残業や休日出勤も減ることに繋がります。
営業の流れ | 仮説思考力 | 論理的思考力 | 確率思考力 | PDCA力 |
---|---|---|---|---|
1.リスト選定 | ◎ | 〇 | ー | 〇 |
2.ニーズの仮説構築 | ◎ | ◎ | ー | 〇 |
3.アプローチ | 〇 | 〇 | ー | 〇 |
4.面談 | 〇 | 〇 | ー | 〇 |
5.プレゼン・クロージング | 〇 | ◎ | ー | 〇 |
6.見込み顧客管理 | 〇 | 〇 | ◎ | 〇 |
まずは、自分自身がこれらのスキルを持っているか、適切な場面で活用できているか、を疑ってみるところから始めてみましょう。
これらを意識的にできるようになってくると、成績も徐々に上がって、営業の仕事にもやりがいが持てるようになってきます。
方法2:営業アプローチを変えてみる
これは「個人営業をきつい・辞めたいと思う理由」の1の「とにかく断られる」に対する解決策となります。
「断られまくって辛い!」という人は、今の顧客へのアプローチの仕方を検討してみましょう。
顧客へのアプローチの方法は大きく以下の4つがあり、それぞれにメリットとデメリットがあるので、特徴を理解した上で選択するようにします。
アプローチ | 概要 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
飛び込み営業 | アポイントなしで顧客を訪問する営業 | ・断られづらくなる ・決裁者に会えるチャンスがある ・伝達できる情報量が多い ・入手できる情報が増える | ・時間とコストがかかる ・効率が悪い ・今後アプローチできなくなる ・精神的なダメージを負う |
テレアポ | 電話で商談のアポイントを取り付ける営業 | ・時間とコストを抑えられる ・アプローチ数を稼げる ・断られたときのダメージが少ない | ・断られやすくなる ・伝達できる情報量が少ない ・精神的に辛くなる |
紹介営業 | 人から顧客を紹介してもらう営業 | ・時間とコストを抑えられる ・受注率が高くなる ・価格の勝負になりにくい | ・紹介してくれるまでに時間がかかる ・紹介元との関係性が悪くなる可能性がある ・なかなか見込み顧客に辿り着けない |
反響営業 | 問い合わせがあった顧客に対する営業 | ・時間とコストを抑えられる(営業目線) ・受注率が高くなる ・精神的には楽 | ・時間とコストがかかる(会社目線) ・広告企画次第では非効率な営業になる |
飛び込み営業やテレアポは断られる可能性が高いものですが、紹介営業や反響営業は断られることなく商談に進めることができます。
ただし、紹介営業や反響営業は、紹介してもらうような工夫をしたり、問い合わせがくるような仕掛けを考えたりと、別の部分で時間やコストがかかってしまうのです。
方法3:他の会社へ転職する
これは上の方法1,2を実践した上で、解決できなかった場合の解決策としましょう。
そうしないと逃げ癖が付いてしまい、転職をしてもまた別の理由で辞めたい!となったら、乗り越えようともせずまた転職を繰り返してしまうからです。

ただし、「色々やってみたけどダメだった」という方に向けて、次におすすめの転職先をお伝えしようと思います。
個人営業をきつい・辞めたい人におすすめの転職先4選
最後に、個人営業をきつい・辞めたい人におすすめの転職先についてご紹介します。
- 法人営業がメインの会社
- ネームバリューがある会社
- 売れやすい商材を扱っている会社
- 歩合給の割合が少ない&高い会社
転職先1:法人営業がメインの会社
「どうしても個人営業が嫌だ!」という方向けに、根本的に対個人向けの仕事をなくし、対法人向けの仕事へ転職するという提案です。
個人営業と対極にある法人営業は「企業などの団体が顧客の営業」になります。
この企業などの団体が顧客になることによって、「個人営業をきつい・辞めたいと思う理由」の1~4の全てが解決できる可能性があります。
- とにかく断られる ⇒ 無下に断られない
- 一人でやり切らなければならない ⇒ チームで動くことが多くなる
- 給料が低く、不安定 ⇒ 給料が上がり、安定的になる
- 残業が多く、休みが少ない ⇒ 残業が少なく、休める
企業などの団体が顧客だと、個人ではなく会社という看板を背負っているので、無下に断られることは少なくなります。
また、個人よりも法人の方が案件の規模も大きくなり、一人でアプローチからクロージングまでやり切るよりも、チームで受注に向けて動くことも多いです。
そして、案件規模が大きくなるとそれだけ大きなお金も動くので、個人営業よりは給料も高くなる傾向にあります。
さらには、相手にする法人は平日9-18時の稼働が基本的なので、それに合わせての営業になるため、根本的に夜遅くの商談や土日の商談というのが少なくなります。

法人営業に向いているかは以下でチェックしてみましょう。
【参考】法人営業に向いてる人の特徴
対極である法人営業に向いてる人の特徴は以下の3つだと考えています。
- 論理的に物事を考えることが好きな人
- 長期間をかけて大きな案件を獲得したい人
- チームで仕事を進めたい人
- 土日に休みたい人
- 安定的に稼ぎたい人
転職先2:ネームバリューがある会社
「断られ続けたくない!」という方向けに、比較的断られにくい会社へ転職するという提案です。
想像がつくかと思いますが、営業からアプローチされても「この会社どこ?聞いたことない!」といった状態だと、「怪しいから断ろう」となりますよね。
一方、ネームバリューがある会社の営業からアプローチされたら「有名な会社だし、まずは話だけ聞いてみるか」となりますよね。
そうなると相対的に断られる確率は少なくなりますし、逆に顧客側からアプローチされる場合もあるのです。

別に超有名企業でなくとも、「業界内では〇〇と言ったら〇〇株式会社」といった地位を獲得している企業でもOKです。
転職先3:売れやすい商材を扱っている会社
これも転職先2の「ネームバリューがある会社」と同様、「断られ続けたくない!」という方向けです。
こちらも断られる確率が少なくなり、かつ、顧客側からアプローチされる場合もあります。
そして、その売れやすい商材というのは、世の中のニーズがあって、他社と差別化できているものになります。
ある程度世の中から「このサービス欲しい!」と思われていて、「他社と違って〇〇が優れている!」といったものを扱っている会社を探してみましょう。
転職先4:歩合給の割合が少ない&高い会社
「給料が低く、安定しないのは嫌だ!」という方向けに、歩合給の割合が少ない&高い会社へ転職するという提案です。
個人営業の場合は、「給料が高く、安定している」といった両立をしている会社は少ない傾向にあります。
そのため、歩合給の割合が少なく安定はしているが給料が低いか、歩合給の割合が高く不安定だが給料が高くなる可能性があるか、のどちらか一方になります。
歩合給の割合が多い業界は以下の通りです。
- 不動産業界(住宅販売等)
- 保険業界(個人保険商品販売会社等)
- 通信業界(光回線、ケーブルテレビ会社等)
- エネルギー業界(太陽光発電販売会社、オール電化販売会社等)
- etc…
営業に自信がない方はこれらの業界を避けて、一方、営業に自信がある方はこれらの業界に飛び込んでみるのも一つの選択肢でしょう。
個人営業はやめとけ?きつい・辞めたいと思うことだけではない!
ここまで、個人営業をきつい・辞めたいと思う理由やそれを脱する方法を見てきましたが、別にきつい・辞めたいと思うことだけではありません。
そこで、私が感じた個人営業ならではのやりがいは以下の通りです。
- 人の人生に直接関与できる
- 人間力(センス・人柄など)が磨かれる
- 成績次第で高収入が得られる
法人営業の場合だと、あくまでその商品やサービスの恩恵を受けるのは法人となりますが、個人営業だと、その恩恵を受けるのは個人になるので、人の人生に直接関与でき、心の底から感謝されることもあります。
また、相手にする個人は自分で購入の意思決定をするので、「あの営業マンは良い人そうだから」と個人的な感情だけで購入をしてくれる可能性があります。
そうなると、論理的に商品やサービスのメリットを訴えかけるだけではなく、相手の感情に訴えかけていくことも重要になり、人間力といったものが鍛えられることもやりがいになるでしょう。
まとめ
本記事では、個人営業をきつい・辞めたいと思う理由やそれをどのように打破すればいいかについて紹介しました。
ー 個人営業に関する記事一覧 ー
- 個人営業の仕事内容
- 個人営業に必要なスキル
- 個人営業に向いてる人&向いてない人の特徴
- 個人営業のやりがい
- 個人営業の楽なところ
- 個人営業のきついところ
- 個人営業の残業
- 個人営業の休み
- 個人営業の年収

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